カテゴリ:政治
1月31日の「そうきチャンネル」の続き。
ハマスは暫定命令が出る可能性を見越して、 そうした命令が出れば応じると声明を出してました。 1月26日付ロイターは、暫定命令が出る直前に報じてます。 『ハマス、「国際司法裁判所の停戦命令があれば 応じる、ただしイスラエルも 同様に停戦することが条件」と声明』 捕虜解放については、ハマスはあくまでも イスラエルに拘禁されてる同志との交換が条件。 私は停戦と人質解放については、 別に議論すべきだと考えています。 停戦した上でも、 人質解放問題の協議は続けることができます。 第三国が積極的に仲介に入れば、 落としどころは必ず見つかります。 国際司法裁判所のジェノサイド即時中止命令に、 ネタニヤフ首相は直ちに反発しました。 「イスラエルはハマスのテロから国家を防衛する。 イスラエルの国家防衛の基本的権利を否定する 邪悪な試みを、イスラエルは拒否する。」 米国もイスラエルを擁護しました。 「ジェノサイドであるという主張は、立証されていないし、 国際司法裁判所もそう認定していないと解釈してる。 停戦も要求していない。」 イスラエルに対して米国がどれだけ 国際司法裁判所の判断に反発しても、 国際社会の目は厳しくなっています。 イスラエルが強硬姿勢を続けられるのは、 アメリカの武器支援そして外交的支援があるからです。 しかしバイデン政権もどこまでその姿勢を続けられるかが 危うくなっています…国内政治がもたないのです。 民主党リベラル勢力の拠点であった ハーバード大学を筆頭とした東部の大学キャンパスでは、 親パレスチナの活動が活発化しています。 反イスラエルの学生運動を取り締まるよう ワシントン議会に迫られたハーバード大学学長 クローディング・ゲイは、 その要請に従うと明言できませんでした。 そんなことをしたら学内の治安が持たなくなるほど、 反イスラエル感情が米国リベラル学生層にも浸透しているのです。 そのことは先の動画「ハーバード大学大混乱」(24.003)でお話してます。 反イスラエルの空気は、リベラル大学構内からさらに飛び火し、 アラブ系米国有権者にも広がっています。 大統領選を控えて、民主党全国委員会は、スイングステートと呼ばれる 民主・共和支持が接戦する州での選挙活動を活発化しています。 スイングステートの一つミシガン州は、アラブ系有権者の数が多く、 彼らの投票行動が結果を左右する可能性が大です。 1月26日付Huffpostの記事の見出しは、 「アラブ系・イスラム系組織指導者 バイデン政権キャンペーン関係者との協議をキャンセル」 ミシガン州はイスラム系住民が多く、24万人を超えてます。 州人口の2.4%に相当するだけに、イスラム系を失えば、 バイデン陣営はミシガン州を失います。 今バイデン政権は国際社会でも孤立し、 国内でもアラブ系・イスラム系を含む 少数民族勢力からも見放され始めました。 彼らの支持を引き留めるためには、 ネタニヤフ首相に、外交的解決を説得するしかありません。 しかしウクライナ戦争では「あくまでも戦い抜け」と言ってる アメリカですから、説得力は弱いでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.02 19:22:13
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