カテゴリ:政治
1月31日「そうきチャンネル」の続き。
司法裁判所の暫定命令に対し、 イスラエルとアメリカ両国は表向きは反発してますが、 実際には相当に動揺してると思います。 アメリカは国連の意向にも、世界世論の意向にも 無関係に外交政策を進める悪い癖があります。 その一方で、国際世論を気にします。 ブリンケン国務長官は、裏でイスラエルに対し落としどころを探し、 停戦するように促しているようですが、 うまくいっていないのでしょう。 国務長官外交では、もうどうにもならないところまで来てるのです。 しかし大統領自身があの体たらくですから、 イスラエルを制御できるとは思えません。 やはりトランプ第二次政権に、期待するしかないのでしょう。 さてジェノサイドの典型が、広島・長崎への原爆投下でした。 昨年11月初めネタニヤフ首相は、 アミハイ・エリヤフ伝統文化大臣を職から外しました。 エリヤフ大臣は、 「ガザでの原爆使用も一つのオプションである」 そう言い放っていましたが、ネタニヤフ首相も 「原爆を使ったジェノサイド」発言は 放置できなかったようです。 私はいかなる理由があっても、 ジェノサイドは容認されてはならないと考えます。 アメリカは広島・長崎での原爆使用について、 原爆が本土決戦で予想される数百万の犠牲者の 命を救ったという屁理屈で正当化しました。 そしてイスラエルは自衛戦争であるとの理由で正当化しています。 私たちは 「原爆使用はもちろんのこと、 あらゆるジェノサイドは一切の理由なく禁止」 という大原則を立てる時にきています。 日本だけが、はっきりとこれを言える立場にあります。 日本に対する原爆投下決定までの経緯は、 日本人全員が知っておくべきだと思います。 ・原爆投下選択委員会の決めた第一候補地は、 最後まで京都だったこと。 ・投下予定地は現在の京都駅西方約1.6㎞にある、 京都鉄道博物館上空だったこと。 ・米海軍省ラルフ・バード次官は、 最後まで原爆使用に反対だったこと。 そうしたことは、日本人として知っておくべきことです。 偶然にそのことを詳しく書いた 拙著『真珠湾と原爆』(WAC出版)が、 1月16日に重版となりましたので、ぜひ一読ください。 なぜ原爆投下が京都から広島に変更されたのかも、 詳しく書いておきました。 国際司法裁判所は、国連の一組織と考えられています。 私は今回のジェノサイド暫定中止命令に、イスラエルが どのような態度で臨むか、ここ数日注視していました。 どうも私の楽観的期待、休戦の実現は裏切られそうです。 イスラエルは、国連そのものと対立すると決めたようです。 ガザ地区でパレスチナ難民の救済事業を行ってる 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRAW) イスラエルはこの国連機関が ハマスを支援してると主張し始めました。 国連職員がハマスに協力してるとの噂は、昨年末からありました。 それに憤った国連は昨年12月1日、次のように声明を出しました。 『根拠なき国連批判を直ちにやめよ。 「X」上でそれを主張してるジャーナリストに その根拠を求めたが、回答はない』 イスラエルの主張する「ハマス国連共謀説」は、 イスラエル・ハマス戦争解決を ますます遠ざけてしまうでしょう。 「理屈はどうでもいいから、 いったん戦いを止めよ。」 はっきりと主張すべき時が来てます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.02 20:19:11
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