カテゴリ:おすすめの本
今日読み終わった田中英道先生の著書。
「ファルモロジー」とは、 この本の中でも解説されていますが、 「人間が手で作った形には 必ずある種の意図や意味があるという視点から、 物や美術作品を解析する学問です。 私は、歴史について文献だけでなく、 形から見るようにしているのは この視点が重要だからです。」 この本の中で私が特に興味深く読んだのは、 三内丸山遺跡についての分析です。 6本の柱を単なる「柱」として見るのでなく、 日本では神を数える時に「柱」と呼ぶことに着目し、 「6本の柱は6柱の神々が立っていると 見ることができるのでは?」 とか、茂木誠先生の6柱の位置を示す図を引用し、 「6本の柱は 太陽信仰を表わしてるのではないだろうか?」 全く先入観のない素晴らしい分析をされています。 また地名にも注目し、 そこから歴史をひも解いていく先生独自の分析には、 学校の歴史の時間とは全く違うワクワク感があります。 歴史に興味のない人にこそ、 ぜひ読んでもらいたい本です。 何しろ歴史が大嫌いな私が、 田中英道先生の本で歴史が好きになったのですから… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.26 17:59:00
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