今日はヴォルフガング・モーツァルトの命日なので、彼を偲んでトルコ行進曲でも聴こうかなぁ。かのフリードリヒ・グルダに言わせるとモーツァルトのピアノの曲って、一部を除いて技術のレベルは大したことはない、せいぜい中級の上止まりのレベルで弾けるものばかりなんだが、モーツァルトを甘く見てはいけないと戒めている。
グルダ曰く、「でも、これはとんでもない思い違いで、正しい関係(※モーツァルトと他の作曲家の関係)の転倒なんだよ。まったく恥ずかしいことだけど、以前は俺自身もこの思い違いをしていた。音楽学校にいると、いや、残念ながらもっと上の音楽院にいても、そう思うようになってしまうんだ。モーツァルトこそは、おそらく、史上最大の音楽家だった。俺が音楽について考える場合、俺の思考の中でモーツァルトほど中心的な作曲家はいない。モーツァルトについては、俺はこう言っているくらいなんだ・・・『私にとってモーツァルトはイエスの次にくる人だ。なぜならば彼は疑いもなく、人類最大の恩人のひとりなのだから』ということなんだそうです。
ついでなので超スローテンポで、なおかつ鼻歌が入っているグレン・グールドのトルコ行進曲も聴いてみようかぁ。
え?こんな演奏はモーツァルトをリスペクトどころか馬鹿してるって?いやぁモーツァルトだってかなり時代の先端を行っていたような人だから、そんなことはないと思うけどなぁ。口直しにホロヴィッツの演奏でも。