この間は、ショスタコーヴィチの交響曲レニングラードがナチスドイツ軍のレニングラード封鎖の中、初演された話を
ブログに書いたし、
戦時下のフルトヴェングラー&ベルリンフィルの第九の演奏(アドルフ・ヒトラーの誕生日の前日の演奏)をブログに載せて聴いてもらったりしたんだが、今回は政情不安なパレスチナ自治区ラマラにて厳戒態勢での中、行われた演奏会の模様ッスね。指揮がダニエル・バレンボイムだったので、最初全くの基礎知識もなくこの動画を見てたんだが、「なんか楽団員が若いなぁ」ってぇのと、「アラブ系の顔立ちの人が多いんですけど」と気が付き、更に観客もアラブ系だわなぁと思って調べたら、この
ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団ってぇのは、1999年にユダヤ系指揮者ダニエル・バレンボイムとパレスチナ系文学者のエドワード・サイードによって設立されたオーケストラなんだそうです。Wikipediaによると「楽団の名称はゲーテの著作『西東詩集』から命名された。団員は対立を続けるイスラエルとヨルダン・レバノン・シリアなどのアラブ諸国出身の若き音楽家達である。」とありますねぇ。
演奏が終わって、観客総立ちのスタンディングオベージョンは、まるで自分の息子や娘の演奏をねぎらうような、そんな温かい眼差しだったように思うんッスよねぇ。
音楽は時として勇気や希望を与えたりしてくれますが、音楽が世界を変えることは出来なくても、音楽で世界を変える力を与えてくれる、そんなことを思わせる若々しい演奏でした。