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カテゴリ:健康・ダイエット・美容
左肩から指先まで、重い鉛の鎧でも付けているかのような鈍さと、体が動く度に走る痺れと痛みに耐えながらも、いつしか眠りに落ちたんだが、喉の渇きに夜中にハッと目を覚ました。
ナースコールボタンで看護師を呼び、吸い飲みから水を貰う。 「今、何時ですか?」 「日付が変わって1時です。」 随分眠った気がしたが、未だ夜が明けてはいなかった。周囲から他の患者の嗚咽や呻き声とひっきりなし血中酸素量の異常を示すアラーム音がひっきりなしにあちこちで鳴っている。 オイラもまた血中酸素の濃度が下がらないようにと酸素マスクをしているんだが、煩わしいし息苦しい。左肩は相変わらず重いし首の付け根が痛い。左腕全体が痺れている。多分、この病院で味わった最大の責め苦がこの瞬間じゃないかと思った。 幸いにもオイラは一泊しただけで重症病棟(HCU)から一般病棟の個室に移されたんだが、この後精神的苦痛にオイラは苛まれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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