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カテゴリ:小説
お題は スクール水着 ウオッカ ロリコン です。 **************** PM10:26。 ブラッディ・カザリンを飲み終え。 俺は約束の場所へ向かうためバーを出た。 俺は三輪青吾。 名探偵だ。 俺が呼ばれたのは、個人的に依頼された事件だった。 だから、事務所には行かずに、直接出向く。 依頼主はアイドル歌手。 宇尾塚 愛。 人気 急上昇中の女の子だ。 明日、ちょうどベストアルバムが出るので、俺も買っておいた。 赤い、クッキーの缶に入っているようなトレイに 「愛」のレリーフが入っている。 特典に愛の字の印鑑もついている 初回限定版だ。 俺のお気に入りの曲は 「食いしんぼ」 ♪~仲良く並んだ ふたり くいしんぼ~ ってやつだ。 知っているだろう? 約束のホテルラウンジで、彼女に会う。 「三輪ちゃ~ん。ひさしぶり~」 「ああ どうも……」 「ごめんね~夜中に呼び出して~」 「いや、いいんです。愛ちゃんのためなら何時なんどきでも……」 「紹介するね。店舗プロデューサーの萌田さん」 「どうも……」 依頼は愛ちゃんではなく。 萌田からだった。 …… 「ガッカリダヨ! 」 TVで見た女装の芸人のネタが頭をよぎった。 内容はこうだった。 萌田の経営する、メイド喫茶のNO.1キャストが、行方不明になった。 彼女は次の出店企画のモデルとしても、指名しているほどの人材で仕事もまじめ。 他のキャストのリーダー的存在であり、店にとっては まさに、看板のアイドルなのだという。 失踪の理由は不明。 どうしても、3日以内に探してほしいというのだ。 「彼女がどうしても必要なんです。もうポスターも出来ていて・・・・・・」 「名前と、写真が欲しいですね。用意してもらえますか? 」 「三輪ちゃん! やってくれるのね?! 」 「ええ、名探偵ですから」 そう答えて萌田から、資料として彼女のポスターを預かった。 「見てもいいですか? ここで」 うなずく萌田を見て、俺はポスターを広げた。 そこには、 「Cafe'ロンリー・コンプレックス。だんな様のロンリー癒します」 と大きく書かれ。 胸にゼッケンの入ったスクール水着と、なぜかネコのミミようなリボンのでっぱり が あるメイドのボンネットを着けた女の子が、トレイにウエッジウッドのティーカップを載せてポーズをとっていた。 。 「イイでしょう? この業態は癒しが基本ですからね。店の名もいいでしょう? みんなこう言うでしょうな。今日はロリコンで乙しよう。なんてね~」 萌田が一人で悦に入っている。 これが、流行の萌え~なのか…… 俺には理解できない。 だが、Hなのはわかった。 なかなか綺麗な娘だ。 でも、愛ちゃんのほうが可愛い。 でも、一番なのは裕美ちゃんだが。 不意に、萌田の携帯がなった。 「もしもし…… マリか! いま、いまどこにいるんだ? マリ! 」 結局、彼女は。 彼氏と大阪にいってしまい。 二度と戻らないということだった。 電話は給料の催促だった。 支払いが遅れていたらしい。 萌田は看板娘に逃げられ、途方にくれていた。 「三輪ちゃん・・・ ごめん・・・ね 」 愛ちゃんが申し訳なさそうに、俺を見ている。 俺は仕事をフイにしてくれた、娘の写真を見ながら 「なに、解決が早くて さしもの俺も出番がなかっただけだから」 そう答えた。 そうは言ったが、内心。 まったく最近のギャルときたらちゃっかりしている・・・ 俺が親父だったら、ぶん殴ってやるところだ。 どいつもこいつも、すぐに男に走りやがって。 と、憤慨していたのはヤキモチだろうか? 俺はラウンジのウェイターを呼び 「ブラディ・カザリン、いやウオッカで、血まみれ・マリーを 」 と、フイになった仕事の仇を討った。 俺は三輪青吾。 名探偵だ。 ・・・・・・・ その後、萌田の新店舗。 スクール水着Cafe’ロンリー・コンプレックスは…… 大盛況だという。 ************************* 時間がないので、事件はナシになりました。 まあ、三輪だし、いいか。 ちょっと、本家ナーバスっぽく終わってみたけど。 問題は誰もシラナイってことです。 「ガッカリダヨ! 」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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