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ないものねだり

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2011.02.07
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テーマ:ココロ(1186)


砂天狗は遂に大殺界突入。昨年暮れに、オファーされた副社長就任を断った代わりに(仕返し?)、赤字の部門を何とかしろと、今の事業と兼任する形で別の事業部も預かることになっちまった。要は、自分らがお手上げの部門を砂天狗に押しつけたんだ。ただでさえ忙しいのに... やはり大殺界だ。(泣)


そんなこんなで、立春を過ぎた昨日6日、個人的に厄除けと運気の向上、そして赤字部門の業績回復を祈願して、京都上京区の「晴明神社」へ参拝してきた。本当は、一人でこっそりお参りする予定だったけど、会社のパソコンで場所を調べているのを、しっかりエリカに見られてしまって、口止のために急遽連れて行くことになった。(汗)


晴明神社の祭神は、陰陽師の祖として名高い安倍晴明(あべのせいめい)だ。晴明は、平安時代に最先端だった天文道や占いを体系化陰陽道で、ズバ抜けた知才を発揮した人だ。晴明は、延喜二十一年(921)摂津国阿倍野(大阪阿倍野)の生まれとされている。賀茂忠行と保憲の親子から陰陽道を学び、出世は遅かったらしいが占いの腕は確かで、村上天皇に天文博士に任ぜられている。


ことさら花山天皇の信頼は厚く、那智山の天狗封じなどマルチに活躍して、貴族社会で晴明はビッグネームになった。後に、一条天皇や藤原道長からも信頼され、播磨守など官職を歴任して従四位下(中納言クラス)にまで昇りつめているからスゴいお人だ。


晴明神社は、厄除け開運出世財運向上恋愛などにもご利益があるとされ、昔から事業主には信仰された。近年、パワースポットとしてもよくマスコミや雑誌にも取り上げられ、とくに文学、映画の題材にされてからはとくに女性に人気があるらしい。エリカも、晴明神社で胸に秘めた"恋の成就"を祈りたいと思ってた矢先だったらしい。(笑)


晴明神社は、京都上京区の一条戻り橋にある。さすが千年の都。京都って何気ない地名も、いちいち情緒がある。2月の京都は底冷えして寒いという記憶があったけど、昨日は天気がよく、生地の厚いスーツだけでちょうどイイ感じの日曜日だった。(人徳?)


エリカとはにしむら珈琲で待ち合わせて、三ノ宮から京都に向かった。商談以外では久々の京都行き。プライベートだと、以前瑠璃子♪さんの商品撮影のお手伝いして以来だ。新快速電車の中で砂天狗は鼻提灯、エリカは終始テンション高めの40分だった。駅前からは市バスを利用して一条戻り橋下車。バス停から神社の幟が見えた。


神社の由来によると、晴明神社は寛弘四年(1007)、晴明の遺徳を偲んだ一条天皇によって創建された。当初、東は堀川、西は黒門、北は元誓願寺、南は中立売という壮大な規模だったらしいが、応仁の乱後の秀吉の都の再興や幾多の戦火で荒れ果て、嘉永六年に再建されて今に至るそうだ。午後ということもあって、穏やかな陽光に照らされた境内は人で賑わい、参拝するのにちょっとした列ができていたのに驚いた。


この歳で迎える大殺界はキツい。とにかくキツい3年間になりそうだ。仕事とか、健康面とか、今まさに直面してる両親の介護とか、経済とか、リタイヤした後の老いぼれた自分の未来とか、孤独死だとか砂天狗には心配事は一杯ある。それに加え、経営不振に陥った事業を背負わされるなんて最悪の構図だ。祈った。とにかく祈った。(苦笑)


脳天気に恋愛モード(オンナの欲望?)剥き出しで祈るエリカを尻目に、砂天狗は、ただリアルな不安に苛まれながら必死に祈った。(笑)



恋しくば 尋ね来てみよ和泉なる

信太(しのだ)の森の うらみ葛の葉




さて、ここからは余談になるけど、晴明の出生にまつわる伝説が、大阪府和泉市葛の葉町の信太葛葉稲荷神社に今も残されている。


信太(しのだ)の森の物語は十世紀頃に遡る。没落していた安倍家再興を祈願しようと安倍保名(あべのやすな)が信太森稲荷神社に参拝したとき、狩人に追われた白狐を助けようとして手傷を負ってしまった事にはじまる。白狐は、若い女の姿になって保名を懸命に手当てした。


いつの時代も、男女の色恋にはパターンがあるもんで…(笑) 男ってのは、とにかく弱ってるときに優しくしてくれた女に惚れる。(笑) 介抱の甲斐あって保名の傷は癒え、二人は結ばれて、やがて葛の葉は男の子を身篭る。浄瑠璃や歌舞伎の演目にもなった切なくも美しい物語なので、生物学的異種交配とか種の同一性維持とか、DNA制限酵素とかの理屈は置いといて、広い心を持って先へ進む。(笑) 


とにかく身篭る。うん!身篭ったんだ。こうして生まれた子は童子丸と名づけられた。これが後の陰陽師 安倍晴明だ。


しかし、保名と葛の葉の幸せな日々は長く続くかなかった。葛の葉は、安倍家と童子丸の将来を案じ、発覚を恐れて泣く泣く身を引く決心をした。そして、葛の葉は一首の和歌を残し、後ろ髪を引かれる想いで信太の森へ帰った。



とにかく、陰陽師として歴史に名を刻んだ安倍晴明は、その神秘性とともに今もなお、多くの民衆に崇敬されているということなんだろうね。ん、我ながら最後はキレイにまとまったな。(笑)






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Last updated  2011.02.07 23:07:55
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