テーマ:ココロ(1186)
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『次郎坊延胡索(じろうぼうえんごさく)』って、なんだか不思議な呼び名の花でしょ? 熊野や伊勢地方辺りだと、菫(すみれ)のことを太郎坊、この花のことを次郎坊と呼ぶんだ。 子供らが、花を引っかけ合って千切れた方が負けって遊びがあって、そこから花の和名になったらしい。 知ってる人はほとんどいないと思う。 本当に小さな花。 だいたい、いつも二つの花がペアで咲くみたい。 この写真の花は、草丈が4センチ。 花も2センチ弱ぐらいの大きさだったから、急勾配の斜面に寝そべって撮影した。 下が谷底だから木の根っこを掴んでビビリながらの撮影だった。(笑) エンゴサクって変な名前は、この植物の仲間を漢方にした中国の延胡索という漢方の生薬名を音読みしたものから由来している。 この花は、本州の中部地方より西で見られて、四国、九州辺りまで分布してるそうだ。 それに、あちこちの地方で絶滅が危惧されてるケシ科 キケマン属の花なんだ。 この花は、ちょうど桜が散った頃に咲きはじめて、5月の中旬には終わってしまう。 ここ何年かの間でずいぶん数も減ってしまった。 気候が合わなくなってきてるんだろうね・・・ 4年ぶりぐらいに再会できて、ちょっと嬉しかった。 砂は、厳しい自然の中に生きてる植物に、洗練された美しさを感じる。 何ひとつ無駄のない、生きるために研ぎ澄まされた美。 風雪に耐えて生き残ってる植物には、誇りと気高さを感じるんだ。 公園に植えられたり、花壇に咲いてるだけが花じゃない。 勝手に生えてるのが雑草って、いったい誰が決めたんだろうね? ときどき、そんな視点で物事を見れば、本質が見えてくるかも知れないよ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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