カテゴリ:独りの時間
冴え渡った空。 日差しは強いものの蒸し暑くはなく、夏らしい一日だった。 海に沈む夕陽はことのほか鮮やかな橙色で、眺めていると刻一刻と色彩を変えながら海に沈んで行った... 閏(うるう)年を除いて、一年は365日。 人生は日々の繰り返しだけど、今日という日は二度とない。 今日の海... 今、自分が目にしている渚の波... 今、頬を撫でた潮風... 今、耳にした潮騒... どれも二度と同じものはないんだ。 目にした海に沈みゆく夕陽でさえ、時間経過とともに色彩は千変万化して、二度と同じものはない。 50才という節目を迎え、自分の中で時間という概念への考え方が変わろうとしている。 一昨年、神戸の中心から本社に戻って、暮らし方が変わった。 毎日、仕事帰りに空や山や、海の風景を、味わうように眺めるようになった。 眺める風景は同じだけれど、同じ光景を目にすることは二度とない。 日々の暮らしの中で、一日一日、一瞬一瞬がとても貴重に思えるようになった。 やりたい事はまだまだ沢山あるけど、命には限りがある。 人はもっと、生きている事を噛みしめて暮らすべきだ。 今日、頬を火照らせた夕陽さえ、明日は姿を変えるんだからね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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