カテゴリ:独りの時間
今年の仲秋(ちゅうしゅう)の月は、いよいよ今夜だね。 月見は、文字通り満月を見て楽しむことで観月(かんげつ)ともいう。 月見は、何も仲秋だけをいうものじゃないけどね。 月見酒といえば、やっぱり日本酒だね。 昨夜も呑んだけど...(前夜祭?) 絵変わりの冷酒杯。『十五夜(じゅうごや)冷酒杯(一客)』【漆器】京都... そもそも月見は、池の水面や杯に映る月を愛でるのが風流とされている。 どうせ独りで呑むにしても、少しくらい色気があった方がイイ。 だから、今夜のために取り寄せたのは『南部美人』♪ 銘柄名だけでも色っぽい...(笑) 京都の月見では、三宝(さんぼう)に里芋を供えて、芋に箸を差した穴から 月を眺めるというような、ちょっと風変わりな風習もあるそうだ。 月見に飾る周々木(すすき)は、稲穂をイメージしたもので五穀豊穣を願い、 供え物の団子や芋は、秋の実りへの感謝を表すものだという。 地域によっては、団子や芋の他にも秋の稔りをお供えすることが多いようだ。 だけど、月見飾りにはそれほど厳格なルールはないので用意できるものを中心に、 お供えすればイイのだと思う。 古来、こうして日本人は夜の闇を明るく照らす月に畏敬を抱き、想いを歌に綴ったり、 願いを込めながら仲秋の夜を楽しんだ。日本人の感性って素晴らしいね。 我が家ではとくに何をすることもなく、ごく普通に飾りをする。 ちなみに、砂はススキと白萩、または藤袴(ふじばかま)を細口の花瓶に活け、 三宝の代わりに白い皿に和紙を敷き、その上に団子を飾る予定だ。 意外に思われるだろうけど、砂は都会に住んでるときも旧暦や祭事は意識してたよ。 そうすることが自然を忘れず、畏敬の念を失わないことに繋がると思うから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[独りの時間] カテゴリの最新記事
|
|