テーマ:"あすの日本を考える"(493)
カテゴリ:独りの時間
濡らした蓆(むしろ)を、細めの孟宗竹に幾重にもしっかりと巻いて麻縄できつく縛る。 それを庭に持ち出して、50センチほどの深さの穴に立てて埋め戻し、 しっかりと土を踏み締めて固定する。 歩幅はおよそ二歩分。すり足で下がり、腰に力を入れ、呼吸を整え無になる。 一瞬の気合で抜刀し、大きく振りかぶって踏み出し、一気に腰を入れて振り下ろす。 サクッ!と、いう音と手に伝わる重い感触と同時に、鋭角に斬った筵が転がる瞬間... "邪念"の一切ない境地。切り口は、心の映し鏡。己の心の状態もわかる。 竹刀や木刀や、居合いの練習刀では得られない感触。そして真剣ならではの緊張感。 人の醜さを目にし、争い事や煩わしさに捉われていると"一刀の心"を忘れてしまう。 間合いを取り、相手を見据えた刹那に振るう無心の一刀。 秋の夜長の静かな空気の中、土塀に囲まれた庭じゃないとヤバいけど。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.14 02:11:02
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