テーマ:ココロ(1186)
カテゴリ:独りの時間
地震発生の前後に動物や魚などがとる異常行動を分析して、 地震予知につなげようという研究が研究者らによって進められているそうだ。 地震学者の間では、動物をあてにする予知は非科学的だとする意見がある一方で、 動物の感知能力に期待を寄せる声だってある。 これまでに、犬や猫は震度5以上の地震に事前反応するデータが得られていて、 3.11以降、この非科学的といわれる分野への関心が高まっているんだとか。 阪神淡路大震災の前、砂の家には子犬がいたんだ。 当時、神戸の北野町に住んでいた英国人の爺さんから、貰い受けたシープドッグだ。 砂は、その生粋のアイルランド生まれの子犬を"源八(げんぱち)"と名づけた。 それからしばらくして神戸の地震が起きたけど、我が家の源八はというと、 砂のベッドの上に大の字になって爆睡してて、予知能力ゼロの駄目犬だったな。(笑) だけど、そんな源八は、何故だか避難所では人気者になった。 無邪気に愛嬌を振りまいて、わんぱく放題することで大勢の人の慰めになった。 好奇心旺盛でやんちゃで、みんなに愛された源八は神戸の復興を見届けて、 平成23年6月に永眠した... そういえば死の3ヶ月前、源八はテレビの前に敷いた毛布に横たわっていて、 東北の地震の映像が流れているのをじっーと観ていたかと思うと、 たった一度だけ起き上がって遠吼えをした。 あの遠吼えが、砂が耳にした源八の最後の声だったと思う。 あの時、源八は何を思ったんだろうね... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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