【13/12】夕焼けと19歳と緊急事態宣言☆解除
はっと気が付くと、前回日誌をつけてもう三週間も経っていた。もはや色々忘れてきた、この三週間のダイジェスト。■リップスティックブーム再来(2020.5.7)ワタシがPC作業する部屋から正面路地が見える。ビスケットとおいもは、ほぼ一日中、各部屋にこもって、学校のライブ授業に参加したり、課題に取り組んだり、共同自習に参加したり。昼休みは、少しずれていて、おいもは12:45~14:00、ビスケットは13:45~14:20までだ。しかし、この日は昼休みに、なぜか正面路地からきゃあきゃあと女子の声が聞こえる。なんだろうと思わず身を乗り出して外を見ると、三年ぶり(!)に日本から持ってきたリップスティックを出してきて、乗り回す二人。年中~年長ぐらいの時から、二人ともローラーブレードにはまりだし、スキー→スケート→フラッシュローラー→リップスティック→スケートボード ↑どーしてもスノボーしたかった、おいも、ちっちゃい。→ペニーボード・・・と、ありとあらゆる【スベルやつ】が大好きな二人。 ↑いつもこの二人、この距離感。当時、我が家には一体いくつの『タイヤ』が存在したのか。 ↑スケボー先輩(男子)にご指導いただく。 ↑ムラサキスポーツのランプで特訓中の5歳児@スケボー2日目。とにもかくにも、環境が良かった。 ↑友達のモノはみんなのモノ・ルール。当時ちょうど都市開発区に引っ越したので、玄関出ると、車両進入禁止エリアが広大に続く。小さな子たちが使ってるのを見れば ←うちの二人。「それ、どこで買ったんですか?」と、それを見てたこどもや大人に聞かれ、1カ月もすれば、仲間がどんどん増えて、技をお互いに教え合い、競い合って、名前も知らない近所の子たちとみんなで夕焼けまで、蚊に食われながら遊んだ。 ↑加工なしのこういう夕焼けが見れる トウキョウライフ、大好き。我が家が、こどもだけでどうぞ、となったのは、やっとおいもが小2になった頃だったが、 ←年子だからね・・・ずっと見守りを強いられていたのが逆に幸いして、パパともママともなんとなくいつも立ち話して、マンションの総会や避難訓練で更に交流を深めたり。うちは14階に住んでたので、「14階の会」というのをお遊びで結成。マンションのパーティルームで、全世帯子連れで集まり、呑み会して親睦深め合っていた。なので、下手すると、火事が発生しても、どこの部屋で誰が寝てるか、家の間取りを消防にお知らせできるほどの親密度。かと言って、(ココ私が大好きなところだったのだが)普段は、LINEとかメールでチャットし合うわけでもなく、 ←グループチャットがとても苦手。挨拶や立ち話程度。この界隈にいれば、とにかく絶対大丈夫的な安心感があった。村みたいに昔ながらの長年の、強固な絆、は、ないかもしれないけど、ふんわりみんながなんとなく見守り合っているような。 ↑こんな遠くでも声で友達を判断して、みんな下に降りてくる!しかもなんとも奇妙なことに、なぜか住民たちが国際派だった。帰国子女のママさん、発展途上国で医療活動をする医師のパパさん、フランス、ルーマニア、アメリカ、インド、フィリピン、ドイツ、モンゴル、韓国&中国などなど、全く国際的なエリアじゃないのに、なんでこんなに集まった?というくらい、各クラスが国際色豊か。 ↑家の目の前の原っぱでスイカ割り。しかも、外人を外人と全く感じないで融合して暮らしてた。集まれる人だけ集まって、お家呑み会しながら日本人あるある話しで盛り上がってたら、日本人ワタシだけって言う。「あ、ごめん!差別とかじゃなくて!」って慌ててフォローするが、はっきり言って、誰も気にしてない(苦笑)。「この辺はこうするけどさ、うちの義母の 千葉はこういう風習があってさ・・・」って、中国人ママから日本の風土習慣を教わる私、日本人。結局、ここの外人が、完全にその地に馴染んでいたのは、「日本人的思想や行動」を上手く ←ビスケットの幼稚園のしきたりをインストールしていたからだと思う。 韓国人ママに教えてもらうワタシ。真のバイリンガル(or マルチ)とは、言語だけではなく、文化をも自分のモノにするのだと思う。 ↑タイヤのついてない貴重な、マイ竹馬。日本人の出身地も、北は北海道、南は九州・四国まで ←私の知人の中では。本当にエリアがばらばらで、田舎から送られてくる故郷便とかお宅にお邪魔して頂く家庭料理とか風習とか、 ←春菊の茎を食べるか国内カルチャーショックみたいで、 捨てるかで意見が分かれた。とても面白かったし、勉強になった。ちなみにお隣さんは、山形出身で、さくらんぼ、モモ、梨、お野菜、梅干し、旬の色々を大変たくさんご馳走になったものである。・・・なんて想いに耽りながら、二人でとっても楽しそうにリップスティックする、ビスケットとおいもを、微笑ましく眺めていた。 ↑庭に勝手に咲いた、初夏の花たち。リップスティック持ってきてよかったね。カレコレ、九年モノです。■エリザベス英国女王はその日(2020.5.8)「それって違法じゃない?」「大丈夫よ!2mルールで~」「じゃあ、道路にチョークでマーキングしようか? 各家番号も書いておくよ。」と冗談の掛け合いから始まった、ご近所さん回覧板 by LINE。一体何の話が始まったのだろうと思ったら、 なんと。5月8日に各家庭、椅子を持参して、みんなで集まって、お祝いしようと言うのだ。新型コロナの死亡者数、毎日500人超えてるのに?ワタシは、ロックダウンライフ決行中なので、軽くスルーさせて頂いたのだが、当日、どうやらこんなに大盛況だったらしい。さて、みなさん、なにゆえ集まっているかというと、 2020年5月8日この日は、記念すべき 第二次世界大戦・欧州戦勝記念日 通称、「VE DAY」なのである。今年は、75周年記念に当たる大事な年で完全に祝福ムードである。発起人がフランス人友だったので、なにげにこれまた国際的なこの居住区で、勝戦国と敗戦国の配慮は大丈夫?と思い、もう一度オサライしてみると、戦後、国際連合の敵国を定める条項で【旧敵国】として指定されて、国連の原加盟国になることができなかった国は・・・ まずは、日本。 それから、ドイツ。 さらに、イタリア、ブルガリア、 ハンガリー、ルーマニア。個人的に意外だったのが、フィンランド。フィンランドは、ソ連からの侵略に抵抗するため、すでにフィンランド領内に駐屯していたドイツ軍と手を組まざるを得なかった背景がある。1945年のこの日、国民と共に勝利を祝うため、バッキンガム宮殿のバルコニーに姿を現したそのお方は。 当時19歳のエリザベス王女、 今年、94歳。 歴史だねえ。■母の日っていつ(2020.5.10)1月がお正月、2月が節分、3月が桃の節句で、四月がお花見、そしてカーネーションの母の日が、5月。そんなリズムで覚えていた、母の日。が、ここ数年、どうもナニカがおかしいとずっと思っていたのだが、今年ついに原因発見。 ←思ってたが放置。おいもが、かなり前、三月に母の日カードをプレゼントしてくれたのだ。「あれ?母の日だっけ?」と言ったら、「あれ?母の日じゃなかったっけ?」となり、なんとなくうやむやに終わったのを覚えててくれたみたいで、今日、おいもがもう一度「ママ、プレゼントだよ~~」と、生花の花びらを使った手作りのハートをプレゼントしてくれた。うーむ、君だけだね、母にロマンチック対応してくれるの。 感謝感激。で、ついでに、モヤモヤを解消。どうやら、この母の日。全世界で違う日に設定されているらしい。S国では、やはり三月だったらしい。同様に三月に祝うのは、中東、英国、ロシアなど。二月のイスラエル、六月のフランス、十二月のスペイン、などもある中、五月がダントツ多く、米国、オーストラリア、ポルトガル、ハンガリー、ドイツなど、各国で祝われている。夕飯は、ビスケットがみんなに生地から作った、手作りピザを焼いてくれた。ロックダウンのおかげで、ますます料理に磨きがかかるビスケットであった。 ↑ロックダウン中に、”使い過ぎ小麦粉”問題で大ゲンカ勃発。 感謝感激。■勝手に6週間のロックダウン終了@ニッポン(2020.5.18)日本医師会による、緊急事態宣言があった日に、ここS国で、勝手に日本のために、6週間のロックダウンに挑んでいた、ワタシ。いや、別に特別なことはしていない。なにしろ、こちらもロックダウン中である。そして、ついに本日、その6週間の挑戦が終了。再び、東京都医師会のHPを訪れてみると、いきなり目に飛び込んでくる、キービジュアルが。 Stay home, Stay positive, Stay activeそのイメージに採用されているのが、 蜷川 有紀さんの「Androgynous - いつも一緒に」Androgynous・・・、最近、An androgynous cat やりましたね、両性具有のネコ。 思わぬところで、再会。その後、5/19~5/25までは、平均一日11名の死亡者数。爆発的感染が始まる予兆があった時に、緊急事態宣言の英断、からの、 社会的危機を、自分の事ととらえ、 自ら自粛モードに入る日本の人々。5/25、緊急事態宣言、全国で解除を正式決定!あの時、真っ黒県が多発中で、医療崩壊の危機が危惧されていた状況も、今はこんなに落ち着き、対策病床使用率は、なんと【5.8%】まで改善。医療関係者の方や勇気あるホテルの、多大なる尽力に支えられニッポンは見事、独自の方法で、第一波(第二波とも言われている)を克服した。おそらく、第三波もやってくるであろう。しかし、 ピンチをチャンスに変える日本人の本来の底力で、この苦境を乗り越えていくと信じている。■単語帳づくりの進捗(2020.5.26)ものすごくカタツムリペースだが、隙間時間で進めている、でる順パス単英検1級の単語帳づくり。相変わらずエクセル手入力の古風な感じの単語帳作成。最近は、習得度を、3段階に分けて管理。STEP 3 だけに集中すると一生終わらないことを悟ったのだ。 STEP 1: 単語を書いて、訳を音読。 →1644単語(69%達成) STEP 2: 訳と例文を書く。 →288単語(12%達成) STEP 3: 発音から訳を暗記して、 Memrise/Vocサイトで小テスト。 →88単語(4%達成)自分で例文を発音できるまで到達した単語、わずか4%(笑)! ・・・長い、長い道のりである。ただ、このパス単の効果は、ワタシにとっては絶大だ。S国に漂流して、早三年。”全く”語彙の向上を感じていなかったのだが、このパス単の数ページさらっただけで、海外ドラマや日常生活のメール、新聞記事などに使われる単語で、このパス単で覚えた単語を突然、聞き取れるようになった。私のように、万年中級者で ←中の下、的な?諦めの境地を悟っている人は、2級とか準1級とかすっとばして、パス単1級をやったらどうかと思う。最近、はまっているドラマ鑑賞は、 ←BGM『Twenty Twelve』。ダウントンアビーでパパを演じた、ヒュー・ボネヴィルさん主演の、2012年ロンドンオリンピックを準備する、運営員会のドタバタを、ドキュメンタリー風に収録したコメディ。欧米ってどこでも同じなのだろうか・・・。ワタシの身の上に降り注ぐ、S国のドタバタと全く同じようなドタバタが、ドラマ中で繰り広げられ、主人公に感情移入しまくり、笑いころげまくり。 ↑オリンピック開会式の日から、この時計を 報道公開した日へカウントダウンする怪しい時計。作中の巨大な時計を制作した芸術家の描写なんかは、ゴジラ、ソノモノである。ヤレヤレ。