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ひだまりもも

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July 26, 2016
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テーマ:高校野球(3681)
カテゴリ:高校野球
高校野球の話。

ベスト4の戦い。

相手は東亜学園。
一昨年の夏大で序盤でたしか当たっている学校。

ここまでに特別情報がなくて、江戸川同様怖い存在だった。
でも江戸川よりも勝ち方にスキがなく、投手も多くて攻撃力がある。
私的にはいわゆる「感じの悪い」学校だった(脅威という意)

その「感じの悪さ」は関東一と系統が似ている。

第一試合ですでに関東一は決勝進出を決めていた。
関東一らしい勝ち方。
相手のミスやほんの少しの隙は絶対に見逃さない。
見た目に「この投手が脅威」とか「この打者は絶対要注意」みたいな選手がいないけど、
全員が「勝てる」技術とメンタルを持ち合わせている、
いつまでたってもよく分からないチームだなぁ、と思う。

昨年からここに負け続けているのが二松だった。

致し方ない部分もある。
勝負できる投手がいつも大江くんばかり。
守備のミスも多いし、そもそもあまり守備が良くない。
関東一にとって二松は対策を練りやすくゲームを作りやすいチームだったろうと思う。
(オコエくんのいた最強チームの時には二松が勝ったけどね!)

それは、東亜にとっても多分同じだったんじゃないかな。
いつ観ても投げてるのは大江。
持ち球・配球パターン、すべて大体読めてくるだろうし。
ここまで4試合投げてきていて疲れが出るころだっていうのも分かっている。
ていうか、そんなのもう何処のチームでも見当つくよな。
逆にそれで勝ってきてるのが二松の脅威部分だと思う。

今日は休みだけど自宅でPCからライブ中継を観ていた。

先制したのは二松だったけど、
序盤早い段階からエースが捕まる。
満塁、何回背負っただろう。

中盤までで2-1と何とかリードしていたものの、
エースが捕まったままで残りの回を凌げるほど簡単な打線じゃない東亜。
エースがイライラしている。
打たれ始めると守備は落ち着きをなくす。
この時抱えた満塁でミスもあり、一挙に5点入れられ、
さらには6回でも1点。

一挙に2-7と広がった点差。

エースで凌げられない時、二松は打線も大体沈黙する。

こういう所が弱いなぁ、ともうだいぶ前から思ってはいた。
投手がダメなら打線が奮起しないと。
春にはそういう勝ち方もできていたのに。

エース大江、この大会初めて外野守備へ移され、
ここまで夏全然投げていない3番手?になるのか?松嶋くんが登板。

5点差。
私この段階で殆ど中継観てない。

7回の二松の攻撃は大江くんから。
大江くん、ここでソロHR。
続くリリーフの松嶋くんもヒット、
キャプテン四球、島根くんも安打で続き、あっという間に満塁に。

続く今村・市川の連続犠飛、永井くんのフライが相手落球で内野安打。

結果、一挙4点で1点差まで詰め寄った。

残りあと2回。
リリーフの松嶋くん、ずっと凌いでいる。

最終回の攻撃、キャプテンからだった。
フライで1死。島根くん四球出塁、今村くんゴロだったかな、2死。
4番市川くん。
しかしこの打席の時盗塁を試みた島根くんが刺されて試合終了。

なんという幕切れ。

二松 101|000|400|6
東亜 010|510|00X|7


東亜学園決勝進出。


試合終了後、整列して例のあと、相手チームの選手と握手するとき、
大江くんはまだ笑う余裕があった。

けど、相手校の校歌斉唱をベンチ前で並んで観ている時、
大江今村バッテリーは泣いてた。

今村くんが泣いてるのを観るのは、一昨年の甲子園で沖尚に負けた時以来だ。

大江くんが泣いているのを観るのはもう、何度目だろう。
これ、おそらく全国的に見てもそうあることではない。
大会終盤、あるいは決勝まで勝ち残るような大会に毎度エースとして登板してるということなので。
甲子園での沖尚戦、昨年夏のまさかの4回戦での敗退、昨秋の決勝での逆転負け、
そして今回。

いつも大江くんが投げてきた。
背負うものの大きさなんて感じさせない、
朗らかでいながらエースたる存在感と立ち振る舞い、その実力。
1年の夏からここまでの2年間、
ずっと各校から「二松の大江」は脅威として見られてきた。

ここまでに沢山の強豪校が全国ですでに敗退していて、
「悔いはないです」という選手が多い。

多分、大江くんには今は悔いがあるんじゃないだろうか。
途中で代えられて最後まで投げ切れなかった。
9回裏の準備、ブルペンでしていたのに。


まだ私は敗退について、あまり大きなショックは受けていない。
単にこの後の東東京大会、そして甲子園がそれほど興味のない大会になっただけの事。

昨夏もそんなことを書きました。
いつか、負けてしまうんじゃないかということはいつも脳裏にあった。
試合数も強豪も多い東京の大会、シード校とはいえ6試合も勝ち抜かないといけないのに、
エースひとりで勝ち抜けるほど、夏大は簡単なものではないのは分かっていた。
でも、それでも大江くんもチームも本当によく踏ん張ったと思う。


試合の勝ち負けではない、悲しいのは。

もう大江今村バッテリーを観ることは今後ない。

三口くんや潤くん、あのチームで、あのメンバーでいる事は、
この7/26以降もうない。

それが、どうしようもなく悲しい。

三口くんの代は、私が二松を知り、応援するようになったきっかけの最後の代なので、
正直昨年の北本くんの引退よりも何倍もショックは大きい。

そう言っても多分、本当にショックが来るのはもっと後で、ジワジワくるもんだ。
毎回そうだった。
でも、毎回「次」があったから何とか立ち直れた。

けどもう、「次」はない。


そのジワジワ来るものを、どう受け止めて流すのか分からないけど、
明日から残業週間です。まだその方が良かったか。
明後日の休み、超無駄だな。
決勝絶対観ないし。
そこは私、東京は地元じゃないので
「じゃあ勝ったとこ/甲子園いったとこ応援しよう!」
とはなりませんよ…なるわけないじゃないですか…
(結果昨夏も関東一の試合は9割観てません)


明日以降、二松学舎は否応なく1・2年生だけの新チームとなる。
3年生は今日で引退。
やっぱりまだ受け止められないな…。

新チームのキャプテンとかもすぐに決まってしまうんだ。
悲しんでいる時間すらないんだね。


二松學舍大附野球部の皆さん、お疲れ様でした。
そして大江くん・今村くん・三口くんのトリオ。
2年もの長い間、各校からマークされながらチームを率先して牽引し続けてくれた。
ずっと魅力あるチームにしていてくれた。
本当にありがとう、と言いたい。

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Last updated  July 26, 2016 05:09:39 PM
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