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2006年06月27日
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カテゴリ:がん医療について
 みなさまおはようございます。

 ニュースとしては先週の水曜日のものですが、ぜひぜひ、SUNROOMの読者のみなさまには大きな問題として捉えていただきたくて、こちらで、この記事を紹介させていただきます。

 なお、この記事は、トップページにリンクしてあります『がんナビ』の記事です。


   健保連が高額医療費の概要発表「循環器が最多、がんは減少」
                 (2006.6.23)
『がんナビ』より(記事はブルー小
 健康保険組合連合会は6月21日、2005年度の「高額医療給付に関する交付金事業」に申請された医療費のうち、1カ月の医療費が1000万円以上のものが過去最高の115件だったと発表した。これは、2004年度に比べて約3割もの増加。

 1カ月の医療費が2000万円を超えたケースは14件に上り、2002年度、2003年度の各6件というこれまでの記録を大幅に上回った。月額医療費の最高額は、血友病患者の約3500万円。

 1000万円以上となった115件を病気別にみると、循環器系疾患が最も多く58件と約半数を占め、次いで血友病が36件だった。これを2004年度と比べると、循環器系疾患は33件から58件、血友病も19件から36件と、ともに2倍近くに増加していた。

 一方、白血病を含むがんは、2004年度の19件から2005年度は3件に減少した。3件はいずれも白血病で、月額医療費の平均は1705万円に上る。このうち、最も高額だった白血病患者の総医療費は、14カ月でなんと約5200万円。こうした高額医療費の増加を受けて、今後、医療費の適正化をめぐる議論が活発になりそうだ。(小又 理恵子)

※「がんナビ通信」(週刊:購読無料)を配信中。購読申込はこちらです。

                                     (記事より)
 血友病や循環器系の疾患だと、難病の指定があったり身体障害者手帳の交付があったりして、治療の環境ががんとは大きく違うと聞きます。

 以前にも、このブログで書きましたが、人工透析治療の必要な糖尿病の患者さんや、ペースメーカーを埋め込んだ方は、身障者手帳1級が交付され、交通費は全額タダ、付き添いの方も半額だと聞きました。
 そのような決定が下された頃のペースメーカーは、お弁当箱のように大きく、付き添い無しで外出するようなことが難しかったから、そのような制度ができたのだというように伺っていますが、今はそういう治療機器の技術が進み、ペースメーカーの体でホノルルマラソン完走、なんていうニュースもありますから、外出に付き添いが必ず必要な身障者、ということにはならないと思います。

 こういう制度って、一度誕生してしまうと、『既得権益の侵害』になるからか、なかなか手をつけられませんが、きちんと、数年に一回は、見直しがされるべきだと思います。
 今は難病でも、数年後、画期的な治療薬の誕生により、もう、難病というものではなくなることだってありうるのですから。
 その治療を続けるための援助は必要かもしれませんが、過剰な援助は無駄遣いというものです。

 それに、糖尿病の人工透析・・・。

 若年性の、生活習慣によらないような、先天的体質に由来する糖尿病は別として、暴飲暴食とか、カロリー摂取過多などの生活習慣によって糖尿病となった患者さんの人工透析が、身障者手帳1級って、なんだか納得がいきません。

 がんは、同じ『生活習慣病』に分類されていますが、喫煙と肺がんみたいに、因果関係がはっきりしている生活習慣は、ほとんどないと思います。

 生活習慣によって病を得た方は、自己管理ができていなかったのだから、それは自己責任ではないでしょうか。

 だから、ヘビースモーカーの肺がん患者さんは、ある程度は自己責任だし、人にも迷惑をかけてきた(副流炎で)から、同情しません。

 ただ、私の周りにいる肺がん患者さんは、非喫煙者の方がとても多いのです。
 (だから、女性の患者さんなど、イレッサが劇的に効いた方も、何人かいます)

 だからこそ、がんを、安易に生活習慣病なんて位置づけにして欲しくないと思うし、自己責任の生活習慣病とは、分けて、きちんとした援助を行う体制を整えて欲しいと思います。


 結局、次の参議院選挙のせいで、また、不透明な、公共事業の予算が確保されましたよね。

 公共事業じゃなくて、生活の質を確保する事業(先日の、病院スタッフの拡充など)にこそ、予算をたくさん割いて欲しいと思います。

 勝手に政府がお財布を分けちゃって、こっちの予算が足りないんだから、消費税も健康保険料も上げるよ、では、払わされるこちら側としては、到底納得がいきません。


 いつも書いていますが、働き盛りの、子育て真っ最中のがん患者の置かれた環境は、苛酷です。

 医師会のドル箱である人工透析などにばかり篤くしないで、臨床医の激務の軽減とか、子育て中のがん患者の医療費をタダにするとか、いろいろな方策を打ち立てて欲しいと、切に思います。

 私の知っているがん患者さんたちは、気楽な不摂生のためにがんになったのではありません。

 普通に、まじめに、日常生活を営んできただけです。





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Last updated  2006年06月27日 08時50分05秒
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