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2006年06月27日
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カテゴリ:がん医療について
 みなさまこんばんは。

 今夜のクローズアップ現代、ご覧になりましたか?

 私個人の感想としては、良くまとまっている番組だったと思います。

 30分間に詰め込む内容としては、本当に、過不足無く・・・だったのではないでしょうか。

 がん対策基本法を、真摯に望み、活動していた方々(佐藤均さん、三浦捷一さん、山崎文昭さん)、そして、今回、その地道な活動に一気に風を吹き込んだ山本孝史議員、山本議員の風に感じて、抵抗勢力を纏め上げた鴨下一朗議員・・・。
 本当に、あの方々がいたからこそ・・・の、今回の法案成立だったと思います。

 がん登録に関しては、ちょっと舌足らずな印象でしたが、それはまた、今後への宿題・・・ということで。



 さてさて・・・。

 今日、再び日記を書き込んでいるのは、別にクローズアップ現代の感想が述べたかったからではないんです。

 とりあえず、今後のこと、この次のこと・・・を考えたりしていたからなんです。


 この次に来るもの、今すぐすべきことって何なんだろうか・・・とか。

 そんなことをつらつらと考えていたら、ちょっとブログに書きたくなりました。


 タイトルに書いたこと・・・『国は何を考えているのだろうか・・・?』ということを・・・


 
 ひとくちに、『国』なんていっても、難しいですよね。

 『国』そのものは、生命体ではありませんから、何かを考えたりしません。

 この場合の『国』って、為政者になるんでしょうかね?
 それとも、行政・・・役人でしょうかね?

 直接的に動かしている、といったら、やはり、役所、というイメージがありますよね。

 何か、国会の審議を経て国として取り組むことが決まったときにも、結局実際に担当しているのは、該当する省庁の人間ですものね。

 と、言うと、『国』が何かに取り組んだり、何かをしようとしている、というときには、役人の取り組み、考え・・・ということになるのでしょうか。


 でも、今の省庁・・・国家公務員のみなさまは、ひとつのポストに長々と居座ったりしません。

 皆さん、くるくると肩書きが変わり、短いサイクルで狭い範囲内をコロコロ異動してます。

 タテマエは、多分、癒着を防ぐってことでしょうが、癒着どころか・・・という速さなので、どちらかというと、何かことが起こったときにも、責任の所在を不明確にするため・・・にやってるんだろうな、と、私は思っています。

 そんな状態だから、やるべきこと、とか、本当に待ち望まれている、本来とてもやりがいのある仕事に対しても、全くといっていいほど、誠意が感じられません。

 なんと言うのかな・・・厄介な仕事も適当にこなしていればそのうちに別の場所に異動できる、というメリットがあるように、やりがいのある仕事に真摯に取り組んで成果を出したところで、その見返りを自分が受けることは無い、とか、どうせ成し遂げる頃まで自分はいない、とか、そういう『やる気のなさ』みたいなもの、無責任な雰囲気が、役所に蔓延しているような印象があります。


 今、国主導で、がん情報センターの骨組みを作っているところです。

 担当しているのは、がん対策推進本部で、情報センターそのものは、国立がんセンターの中に出来、10月1日から稼動する予定です。

 でも、私のような、必死で情報をかき集めてきた患者サイドの人間からすると、役人も、がんセンターの担当者も、かなりすっとぼけてるな~~~、と、感じます。
 ものすご~~~くピントがずれてて、おいおい、この、すっとこどっこい!!とか、ホントは言ってやりたくなります。


 2月末ごろにも、このがん情報センターのことについて、厚労省の担当者と懇談会がありました。

 はっきりいって、何の収穫も無い、懇談会でした。

 そのとき、私がかなり脱力していたことは、そのときの日記をお読みになっていた方々なら、なんとなく、記憶にあるのではないでしょうか。

 患者サイドの人間も、はっきり言って勉強不足の人が多かったし、厚労省の担当者も、そういう事を見越した上で、

 『申し訳ありませんが、皆さん、私たちも一生懸命今やってるところですが、じつは今、中身については、全く手付かずの状態です。パソコンとか、机の配置とかをやってるレベルなんで・・・』

なんて、ニコニコ言うんですから。

 でもって、患者サイドの人間も、それをニコニコ聞いている・・・。

 ニコニコ聞いてもいいけど、にっこりと、蜂の一刺し!とか、果たすべき役割ってものがあるんじゃないかと思ったけど、なんか、そういう役どころがいつも自分なのも、なんだかな~~・・・と、すっかり疲れて帰ってきました。

 そこで『何を言うか』、そこで『何が決まるか』・・・によって、何人もの命が左右されるかもしれない・・・というような自覚のある人間が、あまりにも少なく、それが、ものすごく私をいらだたせ、疲れさせました。

 自分の価値観や、自分の問題、自分の利害・・・から、離れ、本気で、『国』がどうあるべきか、何を今なすべきか、そういう観点が不在な感じがするのです。

 もちろん、机上の空論ばかりを述べても仕方が無い・・・

 でも、だからといって、できることしかしない、というのでは、進歩もありません。

 使命を背負った『国』の役人=公僕=として、もっと本気で、良いものを作るということに燃えてくれないかな・・・と、憤ったり悲しくなったりしてしまうのです。


 明後日、がん情報センターに関して、がん患者ネットを通じて募集された、がん患者団体の参加希望者と、厚労省のがん対策推進室の担当者とで、懇談会が開かれます。

 がん対策推進室としては、内容も無い、お粗末な情報センターのまま10月稼動を迎えることについて、ニコニコしながら説明するのではないでしょうか。
 そして、それについて、みんなでニコニコ聞く・・・・。

 そして、がん対策推進室は、『患者さんたちのコンセンサスも得ている』という、最も力強い言い訳を手に入れて、漫然と、中身の無い情報センターの準備を進めるつもりなのかもしれません。

 国立がんセンターのホームページって、皆さん、ご利用になってますか?
 私の印象では、情報も更新されていないし、そもそも、とても見づらい・・・ということで、あまり役に立っていません。

 診察時間とか、診察を受けるための情報のところはあれでいいですけれど、がんの治療情報としたら、私にとっては、『つかえない~~~』サイトです。(だから、このSUNROOMの胃がんの情報のリンクのところに、がんセンターはリンクしていません)
 治療の情報を得たい、とか、がんという病気のことを知りたいとか、治療に係わる用語を知りたいとか、どういう切り口から切ってみても、(私にとっては)役に立ちません。

 私自身、とても役に立ったなぁ~~、と思うものをここにはリンクするようにしていますから、ここにリンクする気がしなかったんですね。


 その、役に立たない、つかえないサイトの簡単な焼き直しのようなものが、とりあえず10月から稼動するらしいです。

 ・・・・今、あちこちにあるすばらしいサイトをリンクしまくったほうが、よっぽど役に立つんじゃないかしら・・・。


 そもそも、情報センターに患者が求めているものって、なんなんでしょうね??

 今あるようなものなら、とりあえず、その部分は後回しにして、今、どこにも無いような情報を先にやってくれ、って、普通は思うんじゃないでしょうか・・・?

 でも、そういう事を、患者のためにやろうなんていう観点は、全く無いようでした。

 多分、そういう事を本気でやろうと思ったら、相当に、上司にたてつかないといけないんでしょうね。予算も人手もないわけですから、厄介なことを引き受けてくるのは、役人としては、だめな役人ということになるのかもしれませんね。


 あさっての懇談会・・・がっかりしたり消耗したりするのを覚悟で行くか、時間の無駄とすっぱり割り切って行くのをやめるか・・・今、悩んでいます。


 こういう活動、この数ヶ月は、皆勤賞ものだったのですが、あさっては・・・もう、どうしようかな~~~と、思っています。

 ちょっとボイコット・・・かな・・・?





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Last updated  2006年06月29日 07時22分07秒
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