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2007年10月10日
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テーマ:癌(3518)
カテゴリ:がん医療について
 みなさまこんにちは。

 このブログのお気に入りにリンクしてある、(・~・)tomさんの
『がんと戦うために・・・<オンコロジーcom>』の10月5日の日記ブルー小にも取り上げられていましたが、10月4日に全国がんセンター協議会が、各施設のがんの5年生存率を公表しました。

  <参考>
   毎日新聞 10月5日夕刊 ブルー小
   読売新聞 10月5日 ブルー小 

 私は、この取り組みを歓迎しています。

 最初の一歩となることを願っています。


 さて、この5年生存率は、まだまだ課題のあるデータで、記事にもありますように、患者さんの年齢や既往症・合併症などを考慮・分析した数字ではないので、このデータでの5年生存率が高いからといって、その施設の実力が高いというわけではありません。

 また、これは99年に最初にがんと診断されたかたがたが2004年までに、どれだけ生存していたか、という、いわば古いデータです。(せめて、2001年から2006年のデータとかならよかったんですが・・・)
 当時はまだ、今と比べるとほとんどの効果ある抗がん剤が使用されていない環境でした。
 今、ほとんどの先進国でスタンダードとなっている治療法がまだ治験中であったりしましたし、日本では、それらのほとんどが使えない環境でした。
 ですから、このデータは、基本的には、外科手術によって治癒切除ができ、再発しなかったかどうか・・・が読み取れるデータという解釈のほうが適切では、と思います。
 少なくとも、今、がんと診断された患者さんがこれで病院を決めるというのは短絡的過ぎると思います。
 しかも、1期から4期まで全部丸めての数字ですから、患者にとってあまり参考になるデータとはいえません。

 では、何がこの情報のメリットなのか・・・・?

 (不備だらけですが)注目すべきは、1期/4期の比率が公表されていることです。

 これは、患者が病院を選ぶ際には参考にできます。


 1期/4期比とは、そのデータの中で、1期の患者さんが4期の患者さんの何倍いたのか、ということです。

 1期の患者さんばかり見ている病院ならば、5年生存率が高くても当然です。というか、高くなければ困ります(たとえ1期でも、高齢で他の疾患がある人が多いなどの理由があれば、当然5年生存率は下がってしまいますから、年齢調整などは最低限必要ではと思いますが)。


 本当に1期であれば、きちんと患部を切除するだけで、大概のがんは治ります。

 1期で発見してもらうためには、精度のよい機器や、小さな初期がんも見落とさない、確かな診断力を持った医師が必要ですが、そういう確かな目を持った医師に1期で見つけてもらえれば、治療そのものには、高度な技術は必要としません。

 逆に、明らかにがんが大きく進行していれば、診断にはそれほどの技術力は必要ありませんが(それでも安易に見落とす医師が存在することが大きな問題ですが)、治療には高度な技術が必要になります。


 なお、話がそれますが、4期のがんに対する病院の実力を比較する場合は、単純に5年生存を比較するというのは、現段階ではあまりなじみません。
 同じ4期という診断でも、その細胞の分裂の速さや抗がん剤に対する反応によって予後のリスクが違いますし、その患者さんの年齢や転移の病巣の大きさや数、他の慢性疾患の有無など、条件によってもその予後リスクが変わってきますので、それらを細かく分析する必要があるのです。
 それらの分析を施した上で、1年、2年、3年・・・と、患者を生かすための治療について、細かく見極める必要があり、まだ、そういう評価を下せる段階には来ていません。
 おまけに、世界で標準的に行われている化学療法であっても、まだ日本では十分に行えない環境ですので、それらが承認されて出揃ったときが、真の技術力を問える時期であると思います。
 現時点では、4期の患者さんにとっていい病院とは、主治医と信頼関係が結べ、自分の治療について納得できる環境を提供してくれる病院である・・・ということでしょうか。
 しかしこれらは、客観的判断を下す指標が今のところありません。


 今回公開されたこのデータから見えることは、ステージが3期4期の進行がんの場合は、1期/4期比率が小さい病院のほうがよい、ということくらいではないかと思います。

 たとえば、このデータから見ると国立がんセンター中央病院は、5年生存率は高いですが、1期/4期比率が12倍以上もあり、患者の7割が1期だそうです。
 また、『がんナビ』レポート1月9日(記事はブルー小に掲載のとおり、院内死亡比率が3.4%と他のがんセンターと比べ低く、非常に進行したがんの患者さんを、最後まで見続ける・・・という病院ではないこともわかります。

 つまり、それらからいえることは、国立がんセンターは(多くの国民のイメージでは、がんの医療の最先端で、難しい進行がんも治療してくれるところ・・・・であるにもかかわらず)、“『確かな技術力で』検診を行い、早期発見をしてくれて、それらの患者さんを責任を持って治してくれるところ”ではあっても、“3期4期という進行がんの患者が、技術力を期待して頼るところではない”ということです。

 国立がんセンターが検診業務に力を入れており、その検診で見つかった患者さんを優先的に治療する、ということを謳っていたので(以前は、ホームページのトップにそう書いてありました)、これらの結果は至極当然といえば当然なのですが、進行がん患者にとってはほとんど情報がないので、『国立がんセンター』という名前にすがるしかなかったという現実があります。

 私は、がんの生存率UPのためには、初期でのスクリーニングと、3期での治療がキーポイントだと思っています。

 3期のがんの5年生存率が高い病院は、手術の技術も、再発を防ぐ技術も、バランスが取れていると考えられます。
 十分な治療を行っても、再発を防ぐことができないのは、現段階では医学的に仕方がないとしても、再発するまでの期間を先に延ばしてもらえれば、患者は、元気な時間をそれだけ与えてもらえたということになります。
 欧米の大規模比較試験で、補助化学療法(アジュバント=再発リスクは高いが、まだ再発していない患者に行う化学療法)の効果が続々と報告されています。
 それらが安定して患者に提供されれば、今までは再発していた進行がんの患者さんの無再発の生存率が上がることが期待できます。

 3期の患者さんを生存に導くというのは、手術においても取り残しなく切除でき、かつ、目に見えないレベルの転移を、化学療法で消滅させる・・・そういうことができた・・・ということを意味すると思います。
 この情報がほしい患者さんは、たくさんいると思います。


 現時点では、どこの病院でどのような治療が行われているのかもわかりませんし、その病院や担当医が、どのような考え方で、どのような治療方針なのか、ということを知ることはなかなかできません。

 私のところにも、『○○県で、信頼できる肺がんの医師を教えてください』とか、『◇▽という治療薬で治療してくれる医師を紹介してください』というような相談FAXが届くことがありますが、私自身にもまったく情報がないため、それらにお答えすることはできません。

 私が得ているわずかな情報も、口コミのレベルですし、そういう評判の高い病院や医師は、すでにパンク寸前で、ご紹介することもできません。


 客観的な情報がない以上、患者はうわさレベルの情報を、自分の足で確かめていくしかないのです。


 DPC(包括診療)の内容を集めたデータなども適切に公開されれば、患者にとっては有効な情報となり、病院の前向きな取り組みを促す元にもなりそうですが・・・。

 これもまた、当分先の話になりそうです・・・。


 今後、がん登録なども進めば、ステージごとの患者数や生存率などの細かいデータがそろってくるはずです。高齢で他の慢性疾患があるがん患者に向いている病院、とか、比較的若い進行がん患者に通いやすい病院、というような切り口のデータが取れる日も来るかもしれません。
 
 患者も、数字の大小に踊らされるのではなく、自分に必要なものをデータから読み取る力を身につけていかなければなりませんね。
 
 

 ということで、話があっちこっちしましたが・・・・。(^^;



 がんの治療に関する情報公開の第一歩として、このデータを上手に活用し、今後につなげていきましょう。





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Last updated  2007年10月10日 13時17分08秒
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