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2007年10月26日
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テーマ:癌(3518)
カテゴリ:がん医療について
 みなさまこんばんは。


 日経新聞に、下記のような記事が載っていました。

  企業からの研究費公表を・がん2学会、利益相反で初指針
                  (10月26日日経新聞 記事はブルー小
 がんの臨床研究に当たる医師らに、製薬会社から提供された研究費などの公表を義務付ける「利益相反」に関する倫理指針を、日本癌治療学会と日本臨床腫瘍学会が25日までにまとめた。

 研究の透明性を高めつつ産学連携を推進する狙い。違反した場合は学会除名などの措置を取る。

 癌治療学会は同日、京都市での総会で指針を承認。臨床腫瘍学会は既に理事会が承認済みで、いずれも来年4月の実施を目指す。学会関係者によると、医学会で利益相反に関する指針ができたのは初めてという。

 利益相反は、研究による公的な利益と、研究者個人の利益が対立する状態のこと。研究方法やデータ解析がゆがめられたり、研究成果が正しく評価されなかったりする恐れがあるとされ、欧米では多くの学会が指針を定めている。
(記事より)

 利益相反(conflict of interest)・・・て、耳慣れない言葉ではありますが、このごろ、しばしば出てくる言葉でもあります。
   参考:利益相反ワーキング・グループ報告書(概要)ブルー小

 利益相反については、今まで規定がなく曖昧であった・・・ということが、治験などの研究に関して、足を引っ張る部分もあったようです。

 どのようなジャンルでも、研究には予算が必要で、十分な研究をするためには、寄付金などを確保する必要があります。

 一部から多額のお金をもらって、結果に便宜を図った論文などが生み出されたら大変なことですが、公平かつ十分な調査・研究、間違いのない結論を導くためには、十分な予算が必要でもあり、正当な手順を踏んだ寄付金なら、しっかりもらう必要もあります。

 十分な研究もないままに、見切り発車ばかりでは、かえって不利益が生じますから。

 たとえば、医薬品の臨床試験において、はじめに結果ありきで申し訳程度に研究がされたのでは、患者の利益が損なわれます。


 無駄のない、透明性の担保されたシステムの中であれば、そこに十分な予算をつけることに私は異論はありません。

 やましくない寄付金なら、堂々と、じゃんじゃん受け取ってほしいと思います!


 しかし、研究の予算などは、どのように、いつ、誰が、どこに配分しているのかが、不透明であるのが現状です。

 やましくないお金であっても、不透明だと、つまらない批判を受けることにもなりかねません。

 隠す気があるわけでもないのに、しっかり公開したり審査を受けたりする場がないと、痛くもない腹を探られることにもつながりかねないのです。

 大変な思いをして治験などの実務を担当しても、うっかりお金を受け取れば、後でバッシングされる危険性もある・・・。
 そんな風土もあって、実際に治験の業務で大変な思いをするのは現場の医師や看護師などであったりしますが、契約をしたり、そのための費用を受け取ったりする窓口は、大学の上層部の教授の先生だったり医局だったりするそうです。

 そのあたりのことは、『治験のあり方に関する研究会』で議論されてたことがありました。第13回治験のあり方に関する検討会 議事録参照


 また、治験の論文は、日本においては、諸外国の大規模治験の結果のようには権威がなく、あまり論文としての価値を認められていないそうで、治験を一生懸命やっても、出世(?)できないそうです。
 お金のことはともかく、自分の努力が評価されない仕組みになっているために、日本では、治験に取り組むモチベーションがないのだ、ということでした。

 大変な上に見返りもなく、うっかり寄付を受ければバッシングされる・・・。
 そういうハードルの高さもあることを、その検討会で垣間見た気がしました。

 善意で、患者のためになる研究をしてみたいと思う医師が、もっと臨床研究などに取り組めるように、利益相反の規定をしっかりとして、何かが起こったときに、逆に、それらによって守られるようになってほしいと思います。

 研究のためには予算が必要で、そのためには、寄付金も必要です。

 企業からの寄付金を受けていたというだけでバッシングされるようなことがあったら、安心して治験に取り組めないと思います。

 倫理規定をしっかり守っていれば、それによって研究者が保護されることも大切だと思います。

 そのようにして、ルールの枠の中でさまざまなことが進むのなら、患者も安心して治験に参加できます。



 なお、治験に関しては、ちょっと話がそれますが、被験者(治験に参加した患者)保護の仕組みも、まだ曖昧で、実施機関によって違いがあるようです。これでは、善意の患者さんが安心して参加できません。

 また、治験のデザインなどを、患者を代表するものがしっかりチェックできる機能も、今後は必要になってくるのでは、と思います。(患者代表者の選定については、しっかりとした資格規定を作り、その審査をパスしたものがなる、ということが大前提ですが)

 意義のある比較試験なら、患者さんも参加する意味がありますが、無意味な研究だったら、せっかく参加する意味がなくなってしまいますよね。参加する患者さんの善意が無駄にならないように、その研究の意義をチェックする機関は、今後重要になってくると思います。

 システムやルールが、机上の空論のような、現実から逸脱したようなものでなく、本当の意味で患者の利益を守るものに出来上がっていってほしいと思います。


 話がだんだんそれていってしまいましたが・・・(^^;;;


 今日報道された2学会の取り組みも、『最初の一歩』ということで・・・・。


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Last updated  2007年10月26日 20時58分31秒
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