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2011年03月31日
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テーマ:日本の医療(135)
カテゴリ:カテゴリ未分類
 みなさまこんにちは

 今日は、先日書いて、長すぎてアップできなかった思いを、改めてアップしていきたいと思います。

 猫ライン

 社会保障審議会医療部会は、中医協(中央社会保険医療協議会)の透明性や公正さを保つため、中医協に先駆けて診療報酬の改定の基本方針(方向性)を決めるところのはずですが、医療部会での議論と並行して(同時進行で)中医協で診療報酬の議論が進んでしまっているのですから、まったくと言っていいほど、意味のない部会だと思います。
 それに、中医協を構成するのが医師会など(医療提供側)の代表と、保険者(支払い側)の代表と、有識者(公益委員)という構成ですが、医療部会の委員の中に日本医師会の代表と保険者の代表が既に入っているのですから、何をもって上部組織というのか、透明性や公平さを、こんな構造でどうやって保つのか、一般人には理解しがたいところです。

 私が委員になってまず驚いたのは、前回(2年前)、前々回(4年前)の『基本方針』が、まったく同様なうえに、その当時喫緊の課題とされた問題がいまだにほとんど解決されていないこと、そしてさらに、今回(その当時=平成22年度改定に向けたもの)も、たたき台として役所が用意したものが、前回・前々回とほぼ同様のものであったことでした。
 全く解決しない問題に対して、さらに同じことをしようとしているこの人たちは、一体何なのだろうかと、唖然としてしまいました。これまでしてきたことに意味がないというか効果がなかったからこそ問題がほとんど解決していないにもかかわらず、相も変わらず同じことをしようとしている、この人たちは何なのだろうか、と。

 ただ、私も含め、国民の側にも非はあります。そんな体たらくで診療報酬という、巨額の、医療の中心をなすものが決められているのに、何が起こっているかを知ることもせず、のんびり過ごしているのですから。

 30名近い委員が、2時間半の会議の中で、ほぼワンチャンスの発言の機会に(日本医師会の先生とか、VIPの委員の先生は、のんびりと何回でも発言されますが・・・)、それぞれの立場から、用意したペーパーを読み上げるような形式なので、議論の応酬ということになるはずもなく、本当に、形式だけのアリバイ作りの場でした。ペーパーの棒読みであっても、議事録には文章として立派な発言が残りますから、委員の方々は重責を全うしているということになるのでしょう。

 がん対策推進協議会の委員だった時は、医療提供側の委員の先生方も、目指す方向性に大きな違いはなかったので、出来上がる報告書が役所の作文的でそのことにジレンマはあっても、会議自体に大きな齟齬や落胆を感じることは、私はなかったのですが、医療部会の委員になってからは、日本の医療は、もっと大きく座礁するまでは方向を変えられないのではないか、という気持ちになってきてしまい、日本の医療の未来を信じることができなくなってしまいました。


 現場で誠心誠意頑張っている医療者や、高度な医療を求める患者にはつらい状況が続くのではないでしょうか。


 ただ、医療従事者の疲弊や過重労働に対しては、私自身は、当事者がもっと声を上げるべきではないかと考えるようになりました。
 勤務医の先生方の中には、自分たちでは言いづらいから、患者さんがもっと言ってくれ、というようなことをおっしゃる先生も多数いらっしゃるように感じますが、私たちが勤務医の労働環境について声を上げるのは、本当はお門違いかな、と思います。
 本質的には、医師の労働環境(勤務医の処遇改善)については、労使交渉のようなもので(医師は労働者という位置づけではないので、勤務医にはそういう権利を与えられていませんが)、当事者である勤務医が改善を求めるべきであって、その当事者でない一般の国民は、それぞれの言い分をよく聞き、正しいと感じる主張を応援するという立場であるべきだと思うのです。そうでなければ、患者や国民の代表者は、結局医療者の立場の代弁者に終わってしまいます。

 私たちは、自分たちが求める医療のために頑張っているのであって、そこにはもちろん、頑張ってくださっている医療者が疲弊しないように、ということも含まれますけれど、あくまでも、私たちの立場は、患者や国民にとっての、いい医療を求めるというものです。
 そういった意味で、ハイリスクだったりハイコストだったりする医療に、もっと厚い手当てを、と求めることはできますが、その内部の複雑な配分にまで踏み込んで議論に参加するというのは、どだい無理な話です。
 そういうところの議論は、有識者などの専門家でなければできませんから。
 所詮、私のような患者とか一般人の代表者は、医療そのものに従事しているわけではなく、また、制度・政策や経済に関する研究を専門にしているわけでもなく、他の仕事をこなしながら、医療を受ける立場としてその議論に参加しているにすぎないのですから。すべてのことを理解できるはずもありません。
 私たち国民は、求めるものをきちんと主張し、その主張に沿って複雑な制度や体制が整備されていくように監視すべきなのであって、会議の場で、専門の学者や医療者の代弁をする必要はないと思います。

 私が主張したかったことは、病気の種類や経済的な理由で、受けられる医療に著しい不平等や不均衡があってはならない、ということや、医療の質が国民に対し担保される必要がある、ということでした。救える命を救ったり、機能を維持するための治療法がこの世に存在するなら、そういった医療が公平に最大限提供されてほしいということです。
 高度経済成長の波に乗れる時代に確立していた治療法は、今広く提供されていますが、この10年に大きく変わった医療については、経済的な理由もあって、広く提供されているとはいえない状況です。そういったことがきちんと行われるならば、国民の負担が大きく引き上げられても、それは仕方のないことなのではないかと私は考えていました。

 今の日本の医療は、国民の命に直結するようなハイリスクだったりハイコストだったりする医療と、ローリスクだったりローコストだったりする医療との、コストを除いた時間単価に大きな差がないように思います(というか、時間単価に直したら、高度な医療のほうが安いのかも…。専門的な知識がないから印象ですが。)。
 まずその矛盾があるから、高度な医療を行う医療機関に問題課題が集中してしまいます。

 現在の医療の問題は、監視したり矛盾を改めさせたりする機能がまったくないことに起因していると思います。
 利害が直接的に影響するような医療提供サイドの人間が、制度や体制を作り上げ、報酬まで決めるような今のあり方では、あるべき姿に近づいていかれるはずもありません。


 風邪や一般的な感染症で命を落としていた時代が日本でもあり、そういった病で今でも多くの命が失われる発展途上国から見れば、すぐに医療のお世話になれる日本の健康保険はやはり素晴らしいのだと思いますが、現代の価値観からみると、在り方を見直すべき時期に来ていることは明らかです。
 フリーアクセスであることのありがたさと弊害、それらを解決するためにどうあるべきか、今、それぞれが、我慢すべきことや我慢できることと、やらなければならないことを真剣に議論し、すぐに結論を出し、決断し、実行していかなければならない時でしたが・・・。

 「社会保障審議会医療部会は、そういうスピード感は、ゼロであった。」としか言いようがありませんでした。



 ではまた~

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Last updated  2011年03月31日 09時26分09秒
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