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2011年06月09日
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カテゴリ:私の願い
 もし、日本医師会の役員がドラッカーのマネジメントを読んだら、日本の医療再編はもうちょっとまともになるかもしれない。


 今の日本の医療制度だと、元気で長生きできた人以外は、しんどい。
 働き盛りの若い年齢で、長期にわたるような治療が必要な病を得てしまうと、一律3割負担が重くのしかかる。

 元気に高齢者になり、高齢ゆえの不具合を持つ人は、掌にいっぱいになるくらいの薬をもらう。

 そんな年齢まで元気でいられない人に対して手を差し伸べるのが共助ではないのか???


 働き盛りでがんになると、医療費が重くのしかかるけれど、そのことについて騒いでくれるのは患者団体くらいのもので。政治家も話ぐらいは聞いてくれるけれど。本気で役人をしかりつけたりしない。

 でも高齢の人は、たった100円の自己負担の純増でも、日本医師会のエライ人が『基礎年金だけで暮らしているような高齢者に、そんな負担をかけるなんて、この提案は筋が悪すぎる!!』と、厚労省の役人に食って掛かってくれる。

 昨日の、医療部会での出来事だ。

 厚労省が提示していた文書の中に「治療費のほかに、一律100円徴収して、それを高額な、高度な医療の財源にしてみたらどうか?」というような記述があり、それをみつけた日本医師会の中川俊男副会長が怒ったのだ。


 会議が終わる直前だったので、反論の機会がなかったけれど、ほんとにびっくりした。


 なんだそりゃ。


 『そもそも、保険外で100円一律に徴収しますなんて、患者さんにどうやって説明するんですか?納得が得られると思いますか?』
というようなことも発言していた。
 趣旨がきちんと理解されれば、喜んで払う人のほうが多いのではないか?
 趣旨がグダグダだったり、きちんと政府が広報しなかったりしたら、ブーイングも起るだろうけれど。

 いきなりだったので、私自身も趣旨や内容を把握しきれていないが、その100円の収入で1800億円程度の財源となり、若年で高度な医療を受け続けなければならない患者への負担軽減の財源とするというような書きぶりだった。
 医療機関に支払われた100円をどうやって吸い上げて財源にするのか見当もつかないが、保険外に設定したのは、100円の自己負担を保険内に設定すれば、健康保険組合が医療機関にさらに210円支払う仕組みになってしまうので、財源どころか健保組合を圧迫してしまう仕組みになるからだろうと、なんとなく、素人考えだけれど想像がつく。

 強い語調で中川委員は語り続け、だれからも反論はなかった。


 言わずもがななことではあるけれど、敢えて書けば、

 自己負担が増えて、比較的軽症な患者さんの足が診療機関から遠のくことは、診療報酬を支払っている側からすれば、望ましいことだ。

 それが進めば現役世代の負担も軽くなる(というか、増え続けるのを少しゆるやかにできる)が、そういう人の足が診療機関から遠のくということは、日本医師会を構成しているような開業医、小規模診療所にとっては大口顧客の減少を意味する。

 日本医師会としたら、大口顧客の負担増はゆゆしき事態、ぜひ回避したいというところだろう。


 元気に70歳80歳になることができなかった人が周りにたくさんいる私にとっては、そんな発言に対し、怒りがこみ上げ、手が震えた。
 発言しなきゃと思ったけれど、この気持ちをどうやってうまく伝えればよいのだろう。

 手が震え、胃がきりきりと痛んだ。


 生活を切り詰め、治療費がかさむことを家族に謝っていた多くの働き盛りの患者さん。

 40代をやっと迎えたばかりで、小学生や幼稚園の子供との時間をもぎ取られて旅立っていった患者さん。

 30になったばかりなのに、いつも周りを気遣って明るくふるまっていた患者さん。


 自分は消化管の狭窄で食事ができないのに、家族のために食事を作り続けた若い主婦の患者さん。


 元気で長生きできた人から100円をとることがそんなに悪なのだろうか?


 たとえ今の生活が豊かでなくても、これまでの生活が大変であっても、長く生きられたことだけでも幸せではないのか?

 私の父は、戦争世代で、子どものころからずいぶん苦労した。母も。
 でも父はたった52歳で、母は74歳で、死んだ。
 そういう人と比べれば、老後を迎えられていることは幸せだと思う。
 今の高齢者は戦争を体験して苦労した人たちだから、十分な社会保障を、という主張は十分に理解しているつもりだが、それぞれの世代ごとに、それぞれの悩みや苦労はある。
 現役世代への度を越した負担増は、制度の破たんにもつながりかねない。



 家族と共に過ごすはずだった数十年を過ごせない人のために、たくさんの人から100円を集めるのは、私はいいことだと思う。

 挙手はしたが、私には、発言の機会は来なかった。



 医療部会がグダグダなのは今に始まったことではなく、私なんかが委員になっていることからみても、会議での議論に本当はあまり意味などなく、アリバイ作りだろう。

 だから、どんな発言が出ても『あらあら』と思って、大人の対応をしていればよいのだろうけれど。

 つい、憤ってしまう。


 医療に携わる人たちにはぜひ、ドラッカーを読んで、マーケティングとイノベーションについて本気で考えてほしい。

 医療を必要とする人のために医療が提供されているのだと、肝に銘じて、自分たちの側の権利主張ばかりをしないでほしい。


 現役世代も、このままのグダグダにお付き合いして負担増できるほどゆとりはないのだから。








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Last updated  2011年06月09日 13時33分09秒
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