|
カテゴリ:2022年旅
長崎半島から西に4.5㎞、長崎港から南西に約18㎞沖合に位置する端島=軍艦島 南北に約480m、東西に約160m、周囲約1200m、面積65000㎡ 海底に炭鉱がある島で、岸壁が島全体を囲い、高層アパートが立ち並ぶ様と外観から、 軍艦の「土佐」に似ているため軍艦島と名付けられたとのこと。
1890年三菱合資会社の経営で海底炭鉱操業。 出炭量の増加に伴い人口も増え、 狭い島で最盛期には約5300人もの人が住み、 人口密度は、当時の東京都の9倍。 エネルギー革命により、時代は石炭から石油へ。 出炭量減少に伴い、1974年1月に閉山。 1974年4月には無人島となった。 2015年、明治日本の産業革命遺産として、 世界文化遺産に登録された。 石炭産業の歴史を今に伝える世界文化遺産 その端島(軍艦島)へ 10年ぶりに行ってみた! 前回は不運にも上陸できず、 今回はリベンジだ! 2022年10月中旬 穏やかな秋晴れと凪だ。 前日に、急遽ネットで調べ、 軍艦島を見学できるツアー会社をポチポチ。 とりあえず何も考えず、 コチラの会社にエントリー。 1日2回午前午後と運航しているようだ。 風と波の高さ等々、いくつかの条件がクリアされなければ、 上陸は不可。 朝がいいのか昼がいいのか? コレも運しだい…。 なのか? 笑 とりあえず朝1便を予約することに。 料金は4000円だしておつりもらえた。 詳しくはHPで確認を。 軍艦島上陸クルーズ 上陸できるとツアー時間は約3時間。 上陸時間はおよそ40分。 詳しいガイドもついてこの値段はお得感ありだ。 指定席確保、船内からの眺望や座り心地に質を求めるのであれば 違うツアー会社を選ぶべきだろう。 其々の会社で特色はあるものの、 上陸できるかか否かの条件は一緒だ。 そして、己の「運」だ! 笑 さて、乗船までの流れを説明しよう。 先ずは狭い事務所で誓約書を記入。 その場で料金を支払う。 クレジットは使用できず、現金のみだった。 スタッフの案内で港まで。 事務所から目と鼻の先。 横断歩道で信号待ち時間併せても、5分とかからない。 駐車場も周辺にいくつかあるので車でお越しの方も大丈夫。 因みに私は30分100円のコインパーキングへ駐車できた。 乗船する前に必ずトイレは済ませておこう。 9時台だと開いている商業施設も少ないので、 コンビニでお借りするか、 ドラゴンプロムナードという展望台へ上がり、 奥まで進むとトイレがある。 港の散歩道とググれば出てくるだろう。 展望台というだけあって、眺望はいい。 乗船するツアー会社の船をパチリ📷 準備整ったら、いざ、参らん! 船内自由席。 1階と2階があるのだが、 動画も撮りたかったため、人が映りこまない1階の後方席へ。 走り出すと海風がマジ心地いい! 港を出発し、左右に色んな名所が見えてくる。 小さな島、教会、桟橋等。 ガイドが説明してくれているが、 海風と波音で聞き取れない。 コチラは神ノ島教会と岬のマリア像 海の上から連写モードで 「ファインダー越しの私の世界」 コチラは伊王島にあるカトリック馬込教会 長崎の潜伏キリシタンによる独特の宗教的伝統と、 それを物語る文化遺産。 世界遺産巡礼の旅もいつかやってみたい。 長崎の港を出て、30分くらいだろうか? 「高島」という島へやってきた。 コチラで一同一旦下船となる。 下船し軍艦島の模型があるところまで案内される。 歩いて5分ぐらいだろうか? ここでガイドからの説明を受ける。 とても分かりやす説明だった。 そして、軍艦島(模型ではあるが)を俯瞰で見ることで 貯炭場、住宅、小中学校、病院などの建物の位置や、 当時の島の人の暮らしぶりを理解することができた。 所要時間15分~20分程あったであろうか? ガイドの説明は流暢で、 とても分かりやすく良かった。 ガイドの説明が終わり、一同徒歩で港へ引き返す。 再び乗船し、高島出航。 今度は2階席へ。海風のあたりは強いが、 見晴らしはやはり2階が良い。 さて、いよいよ、軍艦島へ参るのだ。 お天気上々、風はほぼなし。 軍艦島上陸へ向けて、 期待大だ。 高島を出て数分後、前方に端島が見えてきた。 ガイドさんが言ってたが、 島の表側と裏側から見る位置で呼び名が違うとのこと。 どちら側が「端島」どちら側が「軍艦島」か分からないけど。 結局は、軍艦「土佐」に見える側が「軍艦島」で その反対側から見えるのが「端島」なのだろう。 そりゃそうだ。笑 軍艦に見えない側は軍艦島とは言えないのだから。 正式には「端島」とい名称があるのだからね。 軍艦島へ近づき、 先に上陸している他の船会社の観光船をパチリ📷。 豪華なクルーズ船だ。 笑 出航するのを待つ。 いよいよ、我々の番だ! 上陸だ! 上陸すると3か所ある見学広場でガイドより説明を受ける。 ここは第一見学広場前から撮った画像である。 貯炭ベルトコンベアーが朽ち果てている。 その奥に見えるのは端島小中学校だ。 その向こうには端島病院や隔離病棟もある。 見学通路は限られているが、 間近で見れるコンクリートの廃墟に圧巻。 目の前にあるのは崩壊寸前ではなく、 崩壊継続中のコンクリート廃墟である。 廃墟マニアにはたまらない場所に違わない。 廃墟マニア諸君、是非お勧めだ! 正面が日本最古の鉄筋コンクリート造30号棟アパート そして向かって左が31号棟アパートだ。↓ 画像の詳細や詳しい説明は省くが、 日本最古の鉄筋コンクリート造アパート。 寿命がとっくに過ぎている建物。 それを見ることができるのはとても貴重だ。 なぜなら、寿命が近くなる前に大抵の建物は壊されるからだ。 興奮するあまり、またしても連写。 「ファインダー越しの私の世界」時間。 コチラは幹部用風呂付の職員社宅。 高台にありきっと眺めは最高であろう。 右端の白い2階建ての建物が隔離病棟 そしてその左隣が端島病院。 その奥にあるのが65号棟 コの字型になっている65号棟 映画進撃の巨人が撮影された場所はこの65号棟前の中庭かもしれない。 (たぶん) 幾度となくやってきた台風にも負けず、 端島神社の祠は未だ存命。↓ 其々の建物にかつて生活の場があり、 実際にここに人が暮らしていたのだ。 時代が取り残された空間が長崎に存在している。 置いてきぼりにされたコンクリートの町。 建物から建物へ。 渡り廊下がある為、雨の日は傘が要らなかったそうだ。 ガイドからの聞きかじり情報や、 実際上陸してみた感想や、 ココがこーで、アソコがあーで、 と建物について語ったところで、 多分、伝わらない。 伝えきれない。 なので とりあえず画像だけ残す。 興味がある方は、 是非、形あるうちに、訪れることをお勧めする。 おまけ。 9時に出発し12時過ぎに長崎の港へ戻り、 腹が減ったので、 長崎ちゃんぽんと餃子ランチ。 美味しかった。 おしまい。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.11.20 15:55:26
|