カテゴリ:日常生活
仕事を終えて家に帰るなり、弟から電話があった。平日にかかってくることも珍しいので話をすると実家から一人鹿児島に来ているらしい。久しぶりに父方の祖父母の家にいて、今からここまで来いというのだ。実に私も結婚したときに妻を連れて行った以来、2年強祖父母に会っていなかったせいか、同じ市内にいるのに顔を見せていないことへ後ろめたさを感じていた。
吉野の祖父母のところへ車ですぐさま飛ばしていくと、祖母は涙ながらに喜んで夕ご飯を食べていけと言ってくれた。祖父も元気そうだったがさすがに足腰が弱っていた。 私は妻の妊娠、日頃の両実家への行き来ですっかり自分の父方の祖父母へ顔を見せるのをすっぽかしていた。この前それこそ母方の祖父母のため屋久島へ行ってきたのに。 元気な顔を見たいがために、弟の携帯から自分に電話をかけてみてと頼んでみたのだと言う祖母に本当に申し訳なく心の底から謝った。そして、これまでの話や今の状況を語った。お腹の赤ちゃんの話をすると、ひ孫第1号にうれしそうだった。私や弟の小さいころの話にも花が咲いた。それこそ私が祖母にとって初孫だったのだ。運動会にも良く来てくれたし、正月には家族そろって祖母のお節を食べに来ていた。 孫を思う祖父母の思いをひしひしと感じ、帰るときにまた必ず遊びに来るからと手を振った。 血のつながりと言うのは本当に深く、大切なもので、私と弟の顔を見て2人とも本当に嬉しそうだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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