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就職活動をしている学生が、職場見学に来た。

店長は
「来たらtaiyou-no-koさんよろしくね。」
と言い残し、休憩に入ってしまった。


来た来た。
リクルートスーツに身を包んだ、それらしき人が。
私が就職活動したのなんて十数年前だから、
もう忘れちゃったよ。


ちゃんと質問事項を用意して来たらしく、
しっかりメモを取っている。
まるでこっちが面接されているみたいだ。

「答えにくいかもしれませんが、
仕事をしていてめげそうになった事はありますか？
あったら教えてください。」

「そうね～。
辞めたいと思うのなんてしょっちゅうだよ。
満員の通勤電車にもまれる時なんて、
もうイヤダってめげそうになるし。
食事の時間も不規則だし…。
何回も同じ事を言ってもやってくれない
オジサンたちの相手をするのも大変だしねぇ…。」

とは答えませんでしたよ。
たとえホンネでも、
まさかこれから社会に出る夢多き学生さんに、そんなことは言えません。

一応
「やはり失敗をして、お客様との約束を守れなかったときは辛いですね。」
と優等生的な答えをしておきました。


「仕事をしていて、嬉しい時はどういう時ですか？」

「自分がお勧めしたもので、お客様が満足されて喜んで下さった時ですね。
お客様が、より素敵になって帰られるのを見ると嬉しく思います。」

これまた優等生的な回答。
でも　これはホンネ　ですよっ！

はたして参考になったのでしょうか？


就職活動をしている学生の皆様。
会社訪問をしても、先輩方の答えは本音ではないかもしれませんよ。



あ～私も緊張した。