「急にボールが来たので、足の内側で蹴ればよかったが、外側で蹴ってしまった」柳沢 敦
2007年を一言で振り返ると、「力もついてきていたし、チャンスもあったのに、決定力が無かった」こんな、日本代表FWが長年抱えている課題のような一年でした。仕事でも、プライベートでも。昔はとにかく周りが見えていなかったので、よくも悪くも自分で持ち込んで、自分で蹴り込むしかない、みたいなスタイルだったんですけど、フォワードからボランチにコンバートされて、昔より、いくらか周りが見えるようになった分、強引にいかず、確実に決められるところで決める、という事を大事にしすぎていたのではないかと。2008年は「多少強引でも打ちに行く、俺が俺がのスタイル」で行こうかな、なんてなんとなく思いながら見ていた元旦の天皇杯。後半ロスタイムにゴール前シュートが狙える位置でボールを持った柳沢が選択したのはシュートではなく、パス。「うぇ~ぃ!」とテレビに思いっきりツッコミを入れたその瞬間、そのパスを後ろから走りこんでいたダニーロが豪快に蹴り込んで、優勝を決定付ける2点目を取った。その光景は圧巻の一言。ついては、まだ今年の方針を決めかねている次第であります。スタイルを貫き通す事こそ大事なのではないかと。決定力不足なのは、強引さが足りなかったのではなく、見えていると思っていた周りがまだ見えていなかっただけであったり、パスの精度がイマイチだっただけな可能性もあるわけで、自分にとってもともとあまり本意ではない、強引なスタイルを取り入れるのは、まだまだ時期尚早なのでは、と思いました。結局、何が言いたかったかというと、「鹿島アントラーズ天皇杯優勝おめでとう!」