子育ては、知育に偏らないことが大事
今日は私の思うことを少しだけ書きたいな~と思っています。うちには、もうすぐ小5の息子と3歳の娘がいます。フリーページを読んでいただけるとわかりますが、息子の時は放任しすぎで育ててショックを受けたので、娘の方は知育を中心に育てました。でも、二人を同時に育てる時に一番大事だと気付いた事は、きちんと自立できる子を育てるということです。生活のしつけ・お手伝いなどがとても大事。なので、娘が生まれた当時何も出来なかった息子(小1)に、いろんな手伝いを頼むようにしました。コップ一つ出して牛乳でさえ入れられなかった息子に、娘の世話のすべてをさせたのです。お洋服を着替えさせたり、オムツを替えたり、子守をしたり。髪をといたり、洗顔させたりとほとんどの事を小学1年からしてもらったのです。最初は、どうしたらいいのか?毎日戸惑っていました。ママ~~どうしたらいいの?って半泣きすることもしばしば。だって自分のことでさえ、マトモにできなかった子でしたから。もちろん家のことも全般やらせるようにしました。家事一切を丁寧に教えることから始めました。なので今は、例えば私が役員の日に会合に出かける日は、御飯をよそったりして妹の分もきちんと夕食を用意したり全ての事を私の代わりにやってくれます。もちろん、私がそのように息子に教え込んだので、娘もお兄ちゃんのお手伝いをするのが当たり前になり一人で自分のコップやお皿を取る事など身の回りのことは割とできるようになりました。知育はとても大事なことだと思います。出来れば毎日10分でも継続してやるのは、当たり前だと思います。だけれども、それに固執して自立できないような子供に育てることには大反対です。近所に超有名私立中学に通う兄弟がいます。それはそれは幼稚園時代から頭がよく、小学校でも3年以上学年先の勉強が出来て、息子が以前通っていたK教室でも有名な優秀な兄弟でした。だけれども、彼らの残念なところは電話一つまともに対応できない、道であっても挨拶できない子に育ってしまった事です。うちはマンションなのですけれども、彼ら兄弟を褒める人は最近一人もいません。有名中に合格した当時は、それはそれはすごいね~といっていましたが、エレベーターの中で挨拶もしない彼らを近隣の人はよく思わないのは当たり前です。反対にウチの息子は勉強は彼らにはまったくおよびませんが、エレベータボタンの開ボタンを押して老人の方々を待ったり、何階ですか?と代わりにボタンを押してあげたり、荷物を持ったりと私の見てないところでも色々やっているようで、マンション中の人にあの子は気の利く優しい子だね~と毎日褒めて貰える様になりました。結局、社会に出るとそういうもので、どんなに頭が良い子でも社会に馴染めるか?は別物なのです。息子は空手とプールも習っているのですが、どちらでも見学にいくとそうですが、親が着替えをしてあげていたり、カバンを持っていたりしている光景をよく見かけます。なぜするんでしょうか?私は大反対です。幼稚園の年中・年長ぐらいになっても着替え一つさせないのは、彼らをこの先困らせるためにやっているようなものです。お人形のようにたたせて、全部親が準備しているのを見たら何だか心配になってしまいます。ジュースを飲ませて、お菓子をあげて、親に全部服を着せてもらって、髪を乾かしてもらって・・・当の本人は親にすべてやってもらって、お菓子を食べながらDSしてたりします。でもって親のほうは、それが凄く良い事のように満足気にしているんです。まるでシモベのようです。私はいつも残念だなぁと思ってしまいます。私は3歳の娘のお着替えをよっぽど調子の悪い時か、機嫌の悪い時以外は手伝いません。お出かけの30分以上前にタンスからお洋服出して着替えようね!自分でおズボンとトレーナーと靴下を出してね!と声をかけ、娘が選ぶのに付き合います。自分でタンスから出したら、30分かかっても自分で頑張って着ようね!と声をかけてそのままにしておきます。娘は最初必死にやってかなりの時間をかけていましたが、今では5分もあれば着れる様になりました。自分で好きな服も選ぶようになりましたし、ジャンバーやコート・帽子置き場もわかっているので全部言われなくても出して自分で着ています。知育に偏っているお母さんの一番の怖いところは、子供のするべき内容の全てを先回りしてやることに慣れてしまっている人が多い事です。勉強の準備と同じように、身の回りのことも世話を焼きすぎて、自分は優しい良い母親だと錯覚してしまうことなんです。実は私も一時期そういう風になっていました。でも、それでは駄目なんです。ふと気づいた時、あれ?なんでこんな簡単な事も出来ないの?って子供がサッと出来ない事に怒りを覚えるようになってしまうのです。あとは坂道を下るように、なんで?って自分の子供に毎日腹を立てるようになります。もし心配なら、子供さんを試してみてください。買い物内容を小さな紙に書き込んで一人でいってきて~って頼んでみるとか、お店の中で店員さんに質問させるとか・・・。何も親に聞かず困らずにさっと一人で出来たら、それで充分です。私は洗剤一つでも、どんどん買いに走ってもらってます。息子は馴れたもので、どこにあるかも、どんなメーカーを買うのかも、レシートをしっかりもらうこともポイントカードを使うこともすべて出来ます。ある日、洗剤を頼んだら、ちゃんと詰め替えパックを選んできたので笑いました。これでいいんだよね、詰め替えとくね!って。残念ながら知育をするのが遅かった息子は、平均並みの頭の賢さしかありませんが、仕事の段取りをすること・行動力には普通よりとても長けています。それで私は充分だと思っています。そして、できれば先回り子育てをされている親御さんにはこの機会にぜひ気付いてほしいと思っています。まだまだ勉強不足の母ですが、書いている事が皆さんの参考になればと心から望んでいます。子どもを伸ばすお手伝いお暇な時にちょこっと読んでみるのにおススメです♪