カテゴリ:自分らしく生きる
昨日、列席したお通夜の挨拶に深く考えされられることがありました。
挨拶の中に ”最後の半年間、毎日父親に頬ずりをして、宝のような日々だった”と いう言葉がありました。 父親の人生の最後に、親子の時間を取り戻し、 彼は満たされなかった子ども時代を やっと卒業できたのではないかと感じました。 50歳近くになったおじさんが、父を偲んで泣いている姿は 少年そのものでした。 小さな子どもが、ずっとお父さんを探して、やっと探し当てて 安心して泣きじゃくっている時のように感じました。 幼いころ、たっぷりと親子の愛情を感じた子どもは、 その分、大人への一歩を早く踏み出せます。 若くても自分で考え行動する、責任を取る大人の態度を取ります。 けれど、親子間の満たされない想い、例えば 「お父さんに認めてほしい」「お父さんとスキンシップがほしかった」 「おとうさんとキャッチボールをたくさんしたかった」などを抱えていると、 がむしゃらに働いて世間に認められようとする等、 形を変えて消化しようとします。 これらは無意識で行われることで、自覚できていることは あまりありません。 そして、その行為は、心から自分のやりたいこととつながっていないので 世間に認められ成功しても、”これでよかったのだろうか”という想いが 残るだけで、本当には満たされません。 「自分の中に親に対して満たされない想いがあることを 見つめる時間を取る そのことを勇気を出して親に表現する」 この2つをすれば、満たされない想いから少しずつ卒業していくことが できます。 例えば、 「小さい頃、お父さんがいつも家にいなくて、一緒にご飯を食べれなくて 寂しかった。 頭ではわかってたんだよ。仕事で忙しいんだって。 でも、寂しかったんだよ。 小さい頃、お父さんは偉大で怖い存在だった。だから、寂しいなんて 言えなかった。 でも、本当は一緒にご飯を食べて、膝に乗ったりして甘えたかったんだよ。」 と勇気を出してコミュニケーションを取ることで、 満たされなかった子ども時代を少しずつ満たしていくことができます。 無意識で握りしめていた想いを手放すことができます。 誤解していただけで、親には親の想いがあったことを 発見して、相互理解が進むこともあります。 報告、連絡、相談だけを親子間でしてしまって、 本当に大事な想いのシェアは全然できていない、ということも 珍しくはありません。 50歳になるまで、そんな想いを抱えていたんだね。 最後の半年間で、やっと叶えられたんだね。 そんなことをお通夜の彼の言葉や姿に感じました。 あなたのクリックをご協力ください。ありがとうございます!! ベストライフ・コーチング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月20日 11時47分11秒
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