カテゴリ:行動が起きないとき
昨夜、NHKで宮崎駿さんと息子、吾朗さんの様子を扱った「ふたり」を
見て、いろんなことを感じました。 吾朗さんから見ると、父はあまりにも大きすぎて、とかく比較される存在。 駿さんは、「息子は演出に向いてない、監督という仕事を本当はさせたく なかった」という想いを持ちながら、同じ屋根の下で仕事をする。 そして、口を出すことは徹底して我慢(?)します。 あなたのクリックをご協力くだ さい。ありがとうございます!! 父と息子とは、本来こういう姿なのだろうなと想像しました。 父は頼りがいがあり、厳しくて、息子は父を追い越そうと葛藤しながら頑張る、 という父と息子の関係。 私自身は、妹と二人の姉妹で、父親と息子の葛藤が家の中になく、 私の父は、私の祖父に頼られるという、息子としては情けない気分であったろうと 思われる関係でしたので、駿さんと吾朗さんのような関係を身近で見てきたことが ありません。 父と息子の典型的な関係は、私にとって小説や映画の中での想像上の関係でしたが、 昨夜のテレビの中の二人はまさにそんな関係でした。 そんな父と息子との関係以外で、見ていて心に残ったのは、吾朗さんの 心の変化でした。 最初は、主人公、「海」のことがよく見えず、考えていても楽しくなく苦しみます。 駿さんも「海」の絵を見て、暗すぎるとスタッフに壁から絵をはずさせます。 そして、駿さんから送られてきたのが、大股で学校へ通学する「海」の絵。 ああしろ、こうしろと言葉で介入するのではなく、たった一枚の絵で「海」という 女の子の心のありかたはこうなのではないかと示唆する絵。 吾朗さんはそれをきっかけにして、「海」がどんな女の子なのかというイメージが どんどん湧いてくるようになり、あとは「海」や他の登場人物と会話をするように なっていきます。 登場人物が吾朗さんに語りかけてくる、という感じだったのではないかと思いました。 漠然としている間は、何を伝えられるのか苦しみますが、イメージが明確に なってからは、あとはそれをいかに伝えるかに切り替わっていきます。 その変化が、私にはとても印象的でした。 人に何かを伝えようとする時、これは誰にでも通じるプロセスなのではないかと思います。 漠然としているなら、まだまだ練る必要がある。 何を伝えるのかはっきりするまで、格闘する。 はっきりさえしたら、あとはそれをどう伝わるように表現するかを追求する。 このプロセスを経ないと、なかなか人には伝わらない。 プレゼンを作る時、何かを書く時、人前で話す時、このプロセスが必要ですね。 昨夜は映画を作り上げる過程の一部を垣間見ることができ、とても興味深く感じました。 ベストライフコーチング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月10日 11時18分51秒
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