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2020.12.31
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カテゴリ:東京の風景
夜のランニング
ここのところ毎晩、土手をランニングしている
コロナで体力不足だから、少しでも補おうかなと


土手に上がったら、暗闇の中自転車が止まってた
嫌な予感
のぞくと人影が倒れてるのが見えた
自転車は、スタンドを立ってて立っていたので
転んだようではないようだ
駆け寄って、声を掛けた
大丈夫ですか!大丈夫ですか!と、繰り返したら、
気持ち悪くて横になってると、ぼそっと言った
救急車よぼうか?、家はどこ?、家族の方に連絡しよか?
色々聞いたけど、呼ばなくていい、川向う、一人暮らしだからと
その場を動こうとしない


お父さんの手を握って
自分も、このままほって帰れないよ
風邪ひくよ、送っていこうかと繰り返したら、
やっと立ち上がってくれた
酒臭さはなかったので、酔ってる訳でもなさそうだ


土手の斜面でこけたら大変だから、腕を抱えて上まで連れてった
土手の上までくると、おとうさんはハグ(抱きしめて)してきて、ありがとうって言った
微妙に腰を振ってた。。。


離れて、再度、大丈夫気を付けてって言ったら、
また、ありがとうって、ハグしてきて、腰を振った。。。


腰を振ってたのは、気のせいじゃなかった
落ち着けと心の中で叫び、
いったんおとうさんを離し、肩に手をあてながら距離をとった
正面から見た顔から、70歳前後くらいかなと思った


おとうさんは、曇った眼鏡をかけなおすと、
自分が、薄毛のおっちゃんだってことに気が付いたようだ


自分も、あ、やっぱり女性と勘違いしてたんだな。。。
おとうさんは、変質者ではないと感じたが、
認知気味なんだろうなと思った


そして、男って情けないもんだなとも感じた。。。


優しく接してくれて
その優しさやぬくもりを与えてくれて
股間も満たしてくれた女性のことを思い出してたんだろうな。。。


情けねぇ~


さびしいけど、がんばれ!
気をつけてかえるんだよ!
大きな声で、手を振って、おとうさんにエールを贈った


お父さんは、まっすぐに自分に向かってありがとうって
深くお辞儀をした


自分はちょっとスピードを上げて、その場をたち去った。。。






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最終更新日  2020.12.31 23:30:23
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