担当理事のひとりごと その2「なぜプロ野球でエコ?」
担当理事のひとりごと その2「なぜプロ野球でエコ?」思わず2回目を書いている(笑)なんで、球場でエコ活動をやっているのか、という質問をよく受ける。全回のクレームにも関係するが、プロ野球観戦をしにきたのに、ゴミの分別をさせられるのだろう、と、愚痴とも怒りともとれる感じのことを、お客さまは言われることがある。自宅ですら、ゴミの分別なんてやってないのに、なんでまた、プロ野球を見に来てまでやんなくちゃいけないんだろう・・・確かに、日常生活で溜まった、ストレスの発散、趣味・嗜好のスポーツ観戦等で、非日常を追い求めて、野球場に来たわけだから、日常生活の最も最下位にあるような、ゴミのことを考えたくはないのは、人情だ。まして、プロ野球観戦は昔から、わくわくするようなプレーと、おいしい飲食物に舌鼓をうち、身近で、かつ、高級感のあるイベントでもあり、またプロ野球選手はかつては男の子が最もあこがれた職業であり、それは今でもそうは変わっていない。そう、いわば、プロ野球とエコ活動は、究極の対照をなしている と言える。それなのに、なぜ、プロ野球で、エコ?それは、「究極の対照」であるからこそ、アピール度が違うのだ。たとえば、環境活動のイベントの中で、ゴミの分別を唱えても、確かに効果はあるが、誤解を恐れずに正直に言えば、それは「環境活動に関心のある人にとってだけ」。プロ野球は、老若男女、老いも若きも、すいもあまいも、みんな集まる格好の場であり、まして、非日常の究極的なところだからこそ、そこで、「エコ活動」となると、ある意味、究極の場違い なのだ。そこで、環境活動をすることにより、環境に関心のなかったお客さまに、関心を持っていただき、そして家に帰り、あるいは職場に戻ったときに、ふとした瞬間に、「あ、エコ」と思いだしていただければ、フルスタ宮城のエコプロジェクトの大きな目標はクリアされるのである。つまり、娯楽の殿堂でのゴミ分別こそ、環境啓蒙活動の象徴なのである。たとえば、フルスタ宮城の帰りすがら、子どもに「このゴミ、燃えるゴミ?」と聞かれた親御さんがいたとしたら、それで、私たちの目的のほとんどは達成されているとも言える。そして、親御さんは「そうねえ、それは燃えるゴミかな」と答えるときに、咄嗟に、分別の意識をしている、と言えるだろう。さて、実際のエコステーションはどうだろうか。是非、今日、オールスターに来て、見て、そして体験していただきたいな、と思う。チケットのない方も是非、スタジアム正面のブースに来てもらいたい。是非・・・