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昨年末、満81歳になりました。体力・気力とも低下してきていますが、あと2-3年は健康でしょう。大きな困りごとは何もありません。毎日小さな楽しみを見つけて時間が過ぎていきます。この状況がもう数年続いています。このままさらに老いて行くだけで良いものか?
この状況は変わりませんが、コロナウイルスは私の生活にも影響してきました。現役の皆さんのような大きな影響はありませんが、逼塞生活の毎日です。時間が有り余っています。ブログを書く頻度が高くなりました。
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この本はたまたまBOOK OFFで見て買いました。
私の記憶の中に「ソフイーの世界」という有名な本がありました。それで、定価が2,500円もするのに価格が200円以下だったので軽い気持ちで買いました。全書で655ページの分厚い本です。 この本の著者はノルウエイ人です。それで、本の中で時々引用される本の名前は私がさっぱり知らない名前です。ノルウエイのさほど有名でない本の名前など知らないのは当然でしょう。 私の記憶に「ソフィの世界」が何故あったのかなと思うと、原書の出版が1991年、日本語訳の出版が1995年、日本語訳出版の年、私は56歳でした。この本は世界で評判になり日本でも良く売れたようですから56歳の私がどこかでこの本のことを聞いていても不思議はありません。 本の内容はソフィーという名の少女がアルベルトという大人の男性に世界の哲学の歴史を勉強するというストーリーです。ただし、ソフィーがアルベルトからの勉強しましょうという手紙を貰うまで二人は全く知り合いではありませんでした。 話が進んでいくと、時々ヒルデという女の子が登場します。そして、段々とこの哲学の話を勉強しているという状況は現実世界ではなく、ヒルデのお父さんが書いている仮空の話の世界であることが分かってきます。 つまり、ソフィーとアルベルトはヒルデのお父さんがヒルデのために書いている哲学を勉強する教科書の登場人物なのです。この小説の半ばまではそのような状況は明かされていません。ところが、半ば以降ではアルベルトがその状況を知り、ヒルデのお父さんの影響下から脱しようとします。 最終的に、ソフィーとアルベルトは現実のヒルデとヒルデのお父さんの世界を見ることはできるのに、ヒルデとヒルデのお父さんはソフィーとアルベルトの存在する世界は見ることができないことが明かされます。 チョット、不思議な構成のお話です。この二重世界のトリックとは別に、アルベルトがソフィーに話す哲学の歴史は紀元前のソクラテスにはじまり、プラトン、アリストテレス、キリスト、中世の哲学、ルネッサンスの哲学を経て、デカルト、スピノザ、ロック、ヒューム…カント、ヘーゲル、キルケゴール、マルクス、ダーウイン、フロイト・・と続きます。 哲学のお話は十分理解、フォローできませんでしたが、面白く感じました。 さてさて、この本はBOOK OFFで買ったもので、状態があまりよくありませんでした。線が引いてあったり、ところどころに押し花が残っていたり、美しくなかったのです。 まだ、決断していませんが、この本を新書で買おうかな???と迷っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.10.13 09:18:27
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