swang blog

　榎本牧場近辺は林の中の道路で、多少アップダウンがあり道が悪いですが、とても涼しいのです。田んぼや堤防のアスファルトの照り返しにやられていた為、この近辺はまさにオアシス。アイスが食べられれば更に良かったですが(笑)。

　しかし問題は林を抜けると…



　うわわわわ。左右は草地で日陰が全くない。しかもどこまでも延々続いている…　川が涼しそうに見えますが、水分をたっぷり含んだ草のムッとした匂いが立ちこめるだけで爽快感はないです。もう少し涼しい時期なら、緑が目にも優しく爽快なんでしょうがねぇ…

　太郎右衛門橋手前、ホンダエアポート近辺。近所の砂川牧場で使うのか、草が刈り取られ円柱状にまとめられて転がっていました。なんか可愛いです。



　更に進むと柵まで整備され、とても素晴らしいCRに変貌。こんな道路が全線整備されれば素晴らしいです。



　荒川と旧荒川の分岐点から少し川から離れ、一般道の桜堤通りへ。幹線道路っぽい広さもあって、よくわからないながらも不安なく進んでいました。とはいえGPSで位置の確認の意味を兼ね、石戸宿の木陰で一旦休憩してブログに書き込み。

　そしてここで重大なことに気付きました。クロスバイクはサドルバッグに工具を入れています。今回サドルバッグを取り付けられなかったので鞄に工具一式を入れていました。が、ふと気付きました。タイヤレバーを入れ忘れた…　怪力を発揮すればレバーなしでも大丈夫でしょうが、なにしろまだこの自転車では修理したことがないです。できるのかかなり不安…　こんな人通りもないCRでパンクしたらどうなるんだろうと不安になりました。暑さという肉体的ストレスの他に、精神的ストレスも抱えることになりました。

　走行再開。石戸宿辺りは栗とか柿等の木が沢山あって、直売しているみたいです。秋に走ったら買ってみるのも良いかも。荒井橋を越え、高尾さくら公園を過ぎた所で左手に見えたのがとても細い高尾橋。ちんまりしていて可愛らしいのです。これは川が増水すると水面下に没する冠水橋だそうです。幅員はわずか1.8m。大きな自動車は本当にギリギリです。



　しかし景色は綺麗。　



　鴻巣市大間辺りの堤防より、御成橋を望む。前述の通り、wikipediaによると日本最大2.5kmに及ぶ川幅の場所です。かなり遠くから写しているのに、御成橋全景が入りません。



　この辺りから状況はかなり悪くなりました。進めど進めど堤防の上は同じ。下の画像の景色が延々続きます。左に河川敷、右に水田と民家。陽射しを遮るものは皆無。この状態は右岸に渡って荒川大橋到着まで左右入れ替えただけで同じでした。日陰がないので一休みしようというより、とにかく走りきるのが先決となっていました。尚、後にパノラマ公園がありましたが、何故か入り口が閉鎖されていました。



　糠田橋で堤防から降り、工事事務所の自動販売機でペットボトルを補給。GPSの電池も厳しくなってきたので外部バッテリーを接続。自分自身も休みたいところですが、ここで休んだらそのまま干物になりそう。

　荒川水管橋。河川敷はとにかく広大。堤防の間が1kmくらいあります。それこそマウンテンバイクで走れば楽しそうな。しかし陽射しを遮るものがない堤防上は灼熱地獄そのもの。更に、記憶が定かでありませんが、この直後くらいから未舗装路に。石がゴロゴロ転がっていて、パンクの心配が出てきました。



　大芦橋。未舗装路は10km/hも出ず、終点は近いとはいえ、このまま進んでは何時間もかかりそう。右岸に渡ることを決断。



　右手に行田駅近辺。この陽射しの中、海まで70kmも走ろうという人はいないと思います(笑)。



　大芦橋より下流方面。河原ではバーベキューパーティーか。肉はいいから私も川に飛び込みたい!!



　大芦橋を渡って右岸を走り始めた所、水田に鷺らしき鳥を発見。とても優雅な姿で、のどかな光景。ちょっと癒されました。



　荒川大橋から下流を望む。川底は浅いですし、川幅もそんな広くないです。しかし長さ10m以上の流木が転がっていたりして、荒れた時の凄さが想像できます。あー、ここから船に乗れば家に帰れるのか…とは思いませんよ(笑)。川の流れは穏やかすぎて、半日かけても帰れないと思います(^^;。



　11:00。無事終点に到着。最後一時間半くらいは休みなく走り抜け、灼熱の堤防で死亡寸前でしたが(^^;。




　この後、熊谷駅方面へ。熊谷名物でも食べたいところですが、暑くてバテバテで食べたいのはアイスくらい。土曜日だというのにお店もあまりやってなく、仕方なくコンビニでアイスとカフェオレとペットボトルを補給。喫煙所の木陰で一休み。熊谷は関東でも暑い場所なのに、熊谷駅近辺は建物が込み入っているし、街路樹が少ないし、公園もないです。喫煙所は水路の上にあるのですが、ここくらいしか涼を取れる場所がありませんでした。

　暑さ故に観光は無理。15:00に用事もありますし、長居は無用とばかり駅へ。手早くとは言えませんが、練習通りに自転車を畳んで輪行袋へ収納。切符を買って帰路へ。しかしこの帰路が予想外に難航。

　湘南新宿ライン　　熊谷 - 赤羽
　京浜東北線　　　　赤羽 - 田畑
　山手線　　　　　　田畑 - 日暮里
　常磐線　　　　　　日暮里 - 北千住
　常磐線　　　　　　北千住 - 綾瀬

　全部JRなのに、何、この乗り換え…　乗り換える度に線路の上にある連絡通路を自転車を担いで歩きました(最後は地下通路)。よっぽど京浜東北線で上野まで直行して、そこから自転車で走って帰った方が楽だったかも。この辺は今後考えねばなりません。

　綾瀬で降りてからは自転車を組み立てて家路へ。最後にまたペットボトルを補給して、出発時に持っていた2本を含め、合計7本の消費となりました。この間、トイレは一回だけで、ほとんど汗で蒸発ですね(^^;。

　翌日もさほど疲れず。暑さは問題でしたが、距離自体はまだ大丈夫の様です。今までは帰りをどうするのかで遠くへ行けませんでしたが、これからはあまり気にせず遠出できそうです。今回は後に用事があったこと、どれくらい走れるかわからないということもあり目的地に向かって一直線でしたが、今後はポタリングに恥じない様ふらふら走りたいです。涼しい秋が楽しみです。夏はイヤ(笑)。そう言えば、顔全体をタオルか何かで覆い、目にはサングラスという出で立ちのサイクリストがいました。包帯を巻いた透明人間みたい。顔辺りのインパクトが大きくて、男性か女性か判断するところまで頭が回りませんでした。そこまでして走ろうとする気持ちに感動しました(笑)。私もこれから負けないですよー。秋にね(笑)。