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カテゴリ:ポタリング
目的地はずばり赤沢出合!! 赤沢谷からの水流、真の沢からの水流の合流点で、入川の源流、つまりは荒川の源流と言って良い場所です。幸い自転車でも行ける場所であることは調査済み。
川俣(川又)分岐点 山の天気は変わりやすいです。先ほどまで快晴だったのに、空模様が怪しくなってきました。そこで携帯電話の天気予報で確認。ちょうど秩父に雨雲が広がっています… 20分くらいであがる雨とのことですが、熊がいるかもしれない場所で雨宿りはしたくないです。悩み所でしたが、すぐ先に営業していないキャンプ場がある為、雨が降ったらそこに逃げ込むことにして前進。 軽い砂利道 砂利道の左下には入川 入川林道は入ってすぐダートになりました。ふと家に電話をかけておくかと思い立ち、携帯電話を取りだします。げ、いきなり圏外(^^;。ここからは人の住む場所ではない様です(笑)。秩父湖にせよ秩父さくら湖にせよ、転倒や落石、熊との遭遇(笑)等、何らかのアクシデントによって怪我をしてもさほど恐くありませんでした。携帯電話が通じますし、バスも通っていますから。ところが、ここからはいよいよ自己責任の世界。助けを呼ぼうにも方法がなくなります。気を引き締めて進み始めました。人気もなく、右手の山肌はコンクリートで固めてもおらず自然そのままで、何が起きても不思議ではありません。 入川 上流の雰囲気たっぷり 紅葉したら最高でしょうね。 崩落現場 キャンプ場の管理人さんのブログで読んだ崩落現場です。土嚢で復旧していましたが、重い車はダメの様です。 更に進むと休業中のキャンプ場、そしてその奥の管理釣り場に到着。多くの車が止まっていました。なんだ、こんなに人がいるのですから、ここまでは心配する必要はなかったのです。 入川渓谷夕暮キャンプ場 左半分がピンボケ… どうしたらこんな写真になるのか(怒) 釣り場を過ぎると、東大演習林の標識と通行止めの柵がありました。柵の先50mくらいの所には男性が二人、掃除らしき作業をしています。ウェブで読む限り東大関係者ではなくても勝手に入っていい林道の様ですが、管理人みたいな人がいると気が引けます。躊躇っていると、釣り場からお姉さんがやってきて、親切にも進んで大丈夫と教えてくれました。いいのか、当事者でもないのに許可出して(笑)。 許諾権のないお姉さんの許可を得て、柵を越えました。作業をしているおじさんに挨拶。するとおじさんは「今日はどこまで行くの?」と気軽な応対。「いや、わからないんですけど…」と適当に応えると、「先日の台風で森林鉄道は行くのが難しいよ」と、森林鉄道を見に行く廃線マニアと思われた模様(笑)。確かにね、荒川源流について調べているうちに以下のサイトを見てしまい、私もできれば鉄道跡を見たいとは思いましたよ。でもこの応対って、そういうマニアが頻繁に来るということかもしれませんね。 渓道楽 秩父源流調査隊 森のむこうのかくれ道 入川森林鉄道・上部軌道跡 おじさん二人に別れを告げると、更に奥へ。地面はMTBでないとパンクの心配がある酷いダートに。土が多い所は走り、砂利が多い所は押して歩きます。ほとんど歩きでしたが。 林道に覆いかぶさる様な岩 物すごく高い右手の山肌からは水が溢れ、清々しい気持ちで一杯。その一方、山肌の岩盤が際どく割れていて恐怖も一杯。だいたい左手の入川を見ると、直径2メートルくらいの石がごろごろしています。上流から転がってきたのもあるでしょうが、右手の山から落ちてきても全然不思議ではない場所でした。 ゆっくり先を進んでいると、倉庫の様な小屋の上の枝が揺れています。しかも明らかに茶色から黒っぽい影も… げげげ、本当に熊かもと身構えます。ただ熊が木に登っている姿はあまり考えにくい。熊の可能性は低いと判断し、正体を見極めようとゆっくり接近。すると枝には何も発見できませんでしたが、左前方の道に小柄な動物が。猿でした(笑)。そうだよなぁ、枝に登るのは猿だろうと納得。 半ば安心して進むと、右手の山肌に猿が多数いました。子猿らしき小柄な猿も。猿達は警戒感と同時に好奇心も旺盛な様で、私をずっと見つめます。いやん(笑)。 顔が赤い(笑) こちらは子猿。私の移動にあわせてこいつも移動しやがる(笑) 遠距離なのでボケボケでしたorz。猿に別れを告げて更に奥へ。猿がいるなら鹿も出そう。熊は嫌ですが鹿は見たいなと呑気な気分に。 この辺でGPSが暴走していました(苦笑)。さすがマイクロソフト。OS再起動の間休憩。Pocket Mapple DigitalでGPSを表示させますが、明らかに林道からずれています。水をたっぷり吸った葉を持つ木々が林道を覆い尽くしている為、電波が乱されている様です。山初心者でGPS頼りですので、ちょっと心配しました。 その心配は正しく、左手に別れるべき場所を見落とし、矢竹沢方向への激しい勾配の場所に来てしまいました。事前に地図を見ていましたので、明らかに曲るべきポイントを通り越したのがわかりました。とはいえ、ついでなので少し上ってみました(笑)。あまりの勾配の為、車両の走行を考慮してコンクリートで舗装されているのですが(融雪剤も完備)、これは自転車で上るのは無理な坂。少し上った所で引き返しました。 少し戻ると右手に立て札が。あれ? ここはさっき猿を見かけた場所だ(^^;。猿に気を取られて立て札を見落としたらしいです。立て札の所から右に道が延びています。 赤沢出合への道だが… しかしこの進むべき道の入口には「路面崩壊の為通行止め」という柵があります。しかも結構な勾配の下り坂で、既に「山道」でした。自転車云々以前に、少なくともスニーカーで歩く道ではないです。登山ではなくハイキングレベルの道ですが、それなりの格好が必要。とはいえ、あと2kmくらい。少し様子見で進むことを決断。自転車を放り投げる様に柵の反対側に渡し、自らも柵を越えました。 結構な下り坂 ごつごつした岩が顔を出し、自転車の走行は無理。そしてちょっとでも雨が降っていたらスニーカーでは滑って歩けない道です。当然ガードレールなどあろうはずもなく、危険を感じます。が、それもすぐに終わりました。 半分崩落 道が崩落していたのです(^^;。道幅の半分が崩れ落ちています。しかも木が倒れて道を邪魔しているし。横から崩落した個所を見ると、だいぶえぐれています。つまり残り半分の道も崩れる可能性が高いということです。ピンボケ写真ばかりなので掲載しませんが、崩落した道は15~20m下の入川までえぐれて崩れ落ちていました。体一つなら進むべきですが、自転車と一緒では考えものです。というわけで、ここで引き返すことにしました。 引き返すにしても証拠写真が欲しいので、逆光の木漏れ日で液晶モニターが見にくい中撮影とその確認。すると鈴の音が。下の方から登山の方が登ってきます。挨拶をすると、「この先も自転車は通れないですよ」と教えてくれました。判断は正しかったのです。お礼を言って見送ると、更に撮影再開。すると今度は男女二人組が現れました。こちらは鈴こそ持っていませんでしたが、先ほどの方同様山対応のお姿。自分が如何に軽装備か認識しました。 無念… そんなわけで、赤沢出合には行けませんでしたし、森林鉄道跡も見られませんでした。無念… 帰路はあまり恐くありませんでした。三人の方がいたわけですからね。人が全然いないことが恐怖なわけで。一応物音には神経を使いながらも、ゆっくり自転車を押して下っていきます。キャンプ場は入れませんが、近くの休憩所でデジカメ動画撮影会。入川の流れを撮影。ちょうど逆光で静止画は厳しいものがありましたが、ここでもミニ三脚が役立ちました(笑)。 14:00に川俣(川又)に戻りました。さすがに一安心。と同時に腹ぺこ(笑)。鹿刺の看板のある食堂がありましたが、営業しているんだかしていないんだか内部は暗いし、値段もさっぱり不明。諦めて他に食を求めることに。この時点で鞄の中には非常用のチョコレートが一枚だけでした。 続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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