昨日、こんな記事を見かけた。
西武秩父線、廃止対象に 地元は戸惑いと反発 米サーベラス提案
西武鉄道が上場廃止した際に出資した大株主の投資ファンドサーベラスと経営陣が揉めている様だ。ファンド側は否定している様で、記事も憶測が含まれている感じ。ただ民間企業の事業が赤字であれば常に株主から注文を付けられることは当然のことで、「公共物だから」という言い訳は効かない。要は黒字であるか、現状の業務とのシナジー効果を説明できればいいだけの話。当たり前だけど、赤字を税金で補填するのは全く意味がない。赤字を補填してもらえれば民間企業はそれに頼り切るし、いつかは税負担に不満を抱く人々の反対運動が起きる。
最近いすみ鉄道は公募社長が頑張っていて、毎年10%の旅客が伸びているという。いろいろなイベントを行ない観光客を増やしている。地元民の利用減少を観光客で補うことで鉄道を存続させ、結果として地元民の足も確保し続けることを目指しているそうだ。同時に沿線住民も駅舎の掃除をしたり、鉄道存続に向けて努力している。西武秩父線も池袋から一本で自然豊かな秩父に繋がっているという利点があるのだから、アピール次第で地元民の利用減少を補えると思うのだが。特急に乗っても池袋秩父間は1370円で、JRに比べたら格段に安いのだし。