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カテゴリ:ポタリング
安房グリーンラインと旧道、林道の比較 [1]の続きです。 新道を真っすぐ進むとこんな感じで、非常に快適です。豪雨が降っても問題なく走れる道です。 一方旧道を進んで長尾川を渡ると… 林道畑3号線に入ります。 新道のお陰でこちらは通る車もなく、路面は汚れています。民家もありませんので、物好きが通るくらいですからね(笑)。川沿いなので豪雨が降ったら危険な道です。 一方、新道は川の上を高架で一跨ぎ。こんな綺麗な道路があるのですから、わざわざ林道を走る意味はないです。 その高架橋から見下ろすと、林道畑3号線が見えます。 一方、林道畑3号線から新道の高架を見るとこんな感じ。厳密には位置が反対ですが。 林道畑3号線は新道に合流して終わります。 ここから旧道が上書きされるかと思いきや、50メートル程先で… 林道畑2号線が始まります。どうやら50メートル程、新道が林道を上書きした様です。 20、21日の走行レポートでも書きましたが、どうやら旧林道畑2号線は新道によってここで分断されることで、2号線と3号線に名称を分けた様です。 新道はずっと同じ様な対向2車線のまま安房白浜トンネルに入って行きます。安房白浜トンネルは全長1138メートル、車道幅員6メートルです。自転車は車道を走ることになりますが、交通量が少ないので危険はないです。気をつけねばならないのは、ここは標高65メートル程度で、反対の出口は標高が20メートル程度と、トンネル内に4%強の勾配があることです。 一方林道畑2号線は落石注意な山の中を高度を上げつつ走ります。最高で標高110か120メートル程の様です。 観光的にはこういう素晴らしい隧道を楽しむこともできます。しかし路面は良くないですし、擦れ違うのが難しいので自動車も走りにくいです。 隧道を過ぎて暗い山の中を下って行くと、いきなり安房白浜が見えて感動します。ここで標高50メートル強。ここから林道畑2号線は山を急降下します。 新道のトンネル出口はこんな感じ。落石の恐れはありませんし、快適そのもの。 トンネル出口から安房白浜海岸がかすかに見えますが、標高が低い為本当に僅かにです。新道はトンネル出口から500メートル程進み、房総フラワーラインに突き当たって終点です。 一方林道畑2号線はトンネルの真上を横切って急降下して平地へ。左端にトンネル出口が見えます。 上の写真から10メートルの場所で林道畑2号線は終点です。細い道路を走れば、新道の終点まで500メートルもありません。 以上の比較でわかると思いますが、旧道及び林道と新道の作りは違いすぎます。旧道及び林道は川沿い等の通しやすい場所に設置され、ちょっとした高低差を避ける為の迂回や隧道が多数あります。一方新道は山を切り開き高架を使い直線が多く、トンネルも一本。 以前、私は新道に関して疑問を呈していました。南房総を南北に走る幹線道路は内房沿いと外房沿いにそれぞれ一本、内陸部に二本ある為、内陸部にわざわざ三本目を通す必要性がわからなかったからです。まして山を崩して大型道路を建設すれば豊かな自然をなくし、それは観光資源をわざわざ捨てる様なものであると。この点に関しては賛否両論あると思いますし、私も依然としてやや反対です。しかし畑という集落が秘境と呼ばれるのはまさに幹線道路がなかったからで、今回旧道及び林道を新道と比較することで、畑の特異性を知りました。実走した旧道及び林道は大雨が降ればたちまち通行止めです。落石や崩落の危険性を常に抱えています。そんな時に急病人が出たら… この集落に子供がいるかわかりませんが、いるとすれば学校は白浜に通うのでしょうから、不安定な林道では通学もままならないでしょう。新道によって農産物の運搬もスムースになるでしょう。そういう意味ではこの新道の意味は大きいですね。「なんでもかんでも公共工事は悪い」という風潮に流されてはいけないのかもしれません。とはいえ、せっかくの豊かな自然なのですから、この自然を活かす様に新道を使って行って欲しいものです。 また、できれば旧道と林道も新道のバックアップとして、最低限の維持をお願いしたいです。速度よりも自然の中を走りたい自転車乗りとしては、隧道も含めて素晴らしい林道をいつまでも走りたいのです(^^;。 2012/10/20 南房総レポート 2012/10/21 南房総レポート Wikipedia 安房地域広域農道 [オリジナル投稿日 2013.03.27 23:23:47] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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