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カテゴリ:音楽
21時頃に帰宅。
およそ25年前にCDを買った今津雅仁と吉岡秀晃。 四半世紀の時を経て初めて生ライブ。 行くまでにはなんとも言い様がない感情があった。 さてライブだけど、お客さんの数が寂しすぎる。 50人座れる会場に15人いたかどうか。 日本のジャズの寂しい現状だ。 東京JAZZなんて国際フォーラム(5000人収容)が満員になるのにね。 今津雅仁はメジャーデビューアルバム「MASATO」で新人としては初めて 日本ジャズ大賞を受賞する程評価が高く、ファンクラブがある程の人気ぶりだった。 吉岡秀晃も才能煌めいていて、モテモテだったと思う。 それなのに… やっている音楽は同じでも、時の流れの厳しさを感じざるを得ない。 しかし演奏内容はとても良かった。 ゲストのテナーを迎えていたということもあり、 オリジナルではなくスタンダードナンバーを演奏。 今津のテナーはそれこそソニー・ロリンズの様に歌心豊か。 関西人らしく茶目っ気もたっぷり。 吉岡はソロでもバックでもウィントン・ケリーの様にピアノがキラキラしている。 このピアノで伴奏されたらフロントは燃えるだろう。 若いベースとドラムもそつなく、特にドラムは聴き応えがあった。 今津もサックス2本が好きだそうだけど、私もサックスバトル系は好きで、 ゲストのテナーも今津の方向性とは違うけど息が合っていた。 しかし客数は本当に問題だなぁ。 今日は日本武道館で矢沢永吉のライブがあった。 WOWOWで生中継するので知っていたのだけど、 自転車で武道館前を通過したら白いスーツの男性を数人見かけた(笑)。 いやスーツは問題ではなくて、矢沢永吉は武道館を5日間もやるんだよね。 それだけ客を集められるということ。 サザンも山下達郎も同様に多数の客を集められる。 ポピューラーソングとの違いとはいえ、なんだかなぁ。 狭く浅い音楽ファンが多くなったということなのだろうか。 いやむしろ、趣味性の高い音楽を好きな人が減ったということだろうか。 って、今調べたら今津は阪神大震災で母を亡くした時とその後の交通事故で 二度引退しているんだね。 90年代に私がジャズ界に疎くなったとはいえ、そりゃぁ名前を聞かなくなるわけだ… 波瀾万丈だなぁ。 今日の演奏ではそんな影は微塵も見られかった。 狭い会場での大迫力演奏は気持ち良かったので、 しばらく日本人演奏家のライブに行ってみたいと思う。 とりあえず年末の一本は決まっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.12.14 23:32:41
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