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カテゴリ:登山
以前自転車を担いで名郷から鳥首峠を越えて冠岩に歩いた時、下山路で道をロストしました。これは結構なトラウマとなり、以後は人の多いメジャーな登山道以外は行かなくなりました。しかし秩父は自転車でよく行っていて興味がありますので、タイトルに惹かれて一冊目を購入。面白くてすぐ続編も購入しました。
いわゆるバリエーションハイキングの分野で、一般的な登山道ではない藪尾根を日帰りで歩いた記録です。その対象ルートは秩父さくら湖、秩父もみじ湖、秩父湖周辺が多く、私が頻繁に訪れた場所。それもあって興味を惹かれました。登山道でない藪尾根と言っても完全な人跡未踏の地ではなく、廃道や杣道を使い、それらが消えれば地図とコンパスを頼りに尾根を歩く。冒険心がそそられます。また筆者は空手の先生らしく、やることが豪快。わくわくする感じがたまりません。 但し、この本は写真がほとんどありません。地図さえなし。今時のブログなりSNSなりに慣れている方なら、とことん物足りないでしょう。しかしそれが良い。徹底的に想像力をかきたてられます。また地図がない故に地形図を眺めながら読んだので、読図の練習にもなりました。どういう場所が歩けるか、私は全然わからなかったので。 バリエーションハイキングは問題もあり、例えば私有地やら国有地に入ったり、遭難の危険性も高まります。3000m級のアルプスは場所的には危険であっても登山者が多く何かあっても発見される可能性が高いですが、標高が低いとはいえ秩父の藪尾根では他の登山者に遭う可能性がかなり低く、自力で全て解決せねばなりませんから、危険度はどちらが高いかわからないです。そんなわけで今更この歳で自分でやるつもりはありません。ただ普通に登山道を歩いていても遭難することがあるので、逆にこういう難しい登山記録を読むと参考になる点が多いです。 まぁ万人に勧められる本ではありませんが、秩父周辺の山行に興味のある方なら、読んで見る価値があるかもしれません。電子書籍なら少しはサンプルが読めますので。 【POD】秩父藪尾根単独行 【POD】続・秩父藪尾根単独行 (YAMAKEI CREATIVE SELECTION Frontier Books(NextPublishing)) [ 坂井勝生 ] 秩父藪尾根単独行【電子書籍】[ 坂井 勝生 ] 続・秩父藪尾根単独行【電子書籍】[ 坂井 勝生 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.11.27 23:31:03
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