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カテゴリ:元ナース☆只今専業主婦の戯言♪
最初から読みたい方はこちら 最近、ハートフルヒーラー みっく&りりぃさんの日記を読んでいて、 昔の事ですが、ちょっと思い出したので書いてみようと思った今回の戯言日記です。 「夢を持っていますか? と言う項目に注目してみる。」 入院患者さんが病棟にやってくるとお部屋に案内し、 暫くするとその日(もしくは入院時ずっと) の担当ナースがやってきて、いろいろお話を伺います。 この業務の事を「アナムネ」と言うんです。 既往歴や生活歴、趣味や嗜好、など項目はいろいろあります。 何でそんな事まで聞くの?って思うかもしれませんが、 その人の事を身体的、精神的な面など様々な角度から全人間的に捉え、 問題や長所を引き出して行く為の情報収集、という段階なので (教科書みたいf^^;) いろいろ聞かせて頂くんですよ。 私の勤めていた科は内科だったので何度も入退院を繰り返している方は ざっと済ますこともありましたが、初めての入院の方は細かく聴いていました。 勤めていた病院のアナムネ用紙には終わりのあたりに 「夢は何ですか?」 と言う項目がありました。 聴く方、聴かれる方ともに戸惑う項目でした。 大抵の人は笑いながら「無いですよ。今更。」という方が多かったです。 初めの頃は私も患者さんの言うとおり「なし」と記入していました。 それに対して大して疑問も抱いていなかったと思います。 病気になって夢もなにも無いよね そんな声をどこからか聞いていた気もします。 ところが、この映画パッチ・アダムスを見てから「夢」に対しての理解が変わりました。 この映画は実話に基づいた素晴らしいDrのお話なのですが、 患者との関わり方が普通ではないんですよね。 異常というわけでもないのですが(笑)、普通の人では無理な関わり方です。 あれだけ真っ向から真剣に患者と向かう事は難しい事です。 この映画は何箇所も心に残るシーンが有るのですが、 「夢」に関してのシーンでは スパゲッティーが大好きな老婆が、子供の頃からずっとたらい一杯の スパゲッティーの中で泳いでみたい、と言う夢をパッチ・アダムスが叶えてあげる、 と言うシーンが心に残っています。 確かに、こんな事を実際にやってしまおう、だなんて普通に考えたら馬鹿げています。 常識で言ったら、病状が悪化しかねない事だし、 そんな事普通叶えてあげるだなんて思わないでしょう。 しかし、これを観て私は 「あぁ、そうなのかもしれない」 と思ったんです。 夢と言う物は私が思っているほど大それた物じゃないのだな、と。 「夢が無い」 なんて事は有り得ないんじゃないか、と思い始め、 以後アナムネを取る時、「夢を持っていますか?」の項目の聴き方も変わりました。 この映画を例えて話すこともありました。 でも、相変わらず大抵笑って「無い」でしたけど。 それでも、ぽつぽつと 「あぁ、そう言えば子供の頃は○○がしたいと思った。」 と答えてくれる方もいらっしゃいました。 それを聞き出したところで勤め先の病院はホスピスでもないし、 またパッチ・アダムスのように叶えてあげる事も出来ないと思うのですが、 でも、心の中に「夢や希望」など、前向きな物を持っている方は 治療など辛い時も乗り越えれる力の持ち主であると思うし、 それを医療者が知り、患者自身も知る事は重要な事だと思います。 ○○したいな~、△△ができるといいな~、と言う気持ちは 生きている限りあるものです。 それが無いだなんて、やはりありえない事でしょう。 また、忘れてしまった子供の頃の夢、という物も思い起こしてみることで 新たに活力が出てくるかもしれません。 たとえ、今の状況が受け入れられなくて、そんな前向きになれないとしても 心の中に残っている昔の夢・今温めている夢は 色褪せていないピカピカの宝物ではないでしょうか? そんな自分の中にある「宝物」に気づくことって大切なことのように感じました。 それに、大きさや難易度などは関係ないのです。 ちなみに、私の幼い頃の夢は 「お花屋さんになる事」 でしたね。 それでか、今ガーデニングにはまっています。(笑) 今の夢は 「家族みんなが健康で、子供がすくすく成長するのを見守ること」 かな。 で、いつかマイホームを建てたいですね!(笑) あなたの夢は何ですか? すぐ答えられますか? ちょっとぐちゃぐちゃしちゃいましたが、 何となく言いたい事が分かっていただければ幸いです。 長文・駄文を最後まで読んでくださった方感謝します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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