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2006年07月24日
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カテゴリ:映画大好き!

隣人13号 ディレクターズ・カット

隣人13号 公式Hp

製作発表 撮影報告会見レポート

2004年 日本映画 115分

監督:井上靖雄 原作:井上三太

出演:中村獅童 小栗旬 新井浩文 吉村由美 三池崇史



<ストーリー>

小学校時代に赤井トールというクラスメートにひどいいじめ受けていた村崎十三。そんな彼は自分の中に暴力的な13号という別人格を抱えるように。そして10年後、復讐を決意した十三は、赤井の住むアパートに部屋を借り、赤井の勤める建築会社に潜り込む……。

<感想>

そう言えば「アルフィー」と一緒に「隣人13号」も借りてきていたんです。ちょっと前の話ですが。でも、観たかったんです。こういうの好きなので。^^;

一言で言えば、「恐い」です。なーんか何でもないシーンでも恐い。ああ、恐い。なんか出そう。終始そんな感じで観ていました。

最初のシーン。小さな小屋に硫酸かけられて半分顔がただれた村崎がおびえて泣いている。そこに中村獅童扮する隣人13号が入ってきて村崎を追い出してしまう。この小屋は人格の核となっている部分を表しているのだろう。あまりにも基本人格がいじめのトラウマで怯えきってしまった為、新たに作り出された人格。それがあの凶暴で卑劣な隣人13号というわけである。人格交代のシーンから始まった。

このシーンで話題になったのが小栗旬の全裸。全然いやらしくなかったぞ。^^

この手の話は「24人のビリー・ミリガン」を彷彿とさせられる。
幼い頃に子供の心では到底耐えられないようなトラウマを抱えてしまう事は多重人格になる原因の1つだと言われている。

そんな話なのかな~と思いながら観始めました。

ところがラストで「あれ?どうなっちゃうの~?」と言う展開。最後にあのボロアパートから13号がVサインを十三に送る。このシーンはいろいろ解釈できるだろうけど、私はい「じめっ子にあの時向かって行けてよかったな。頑張ったな。」と13号から十三に対するエールを送ったのだと思いました。

あれは実際に起こったことなのか、それとも夢なのか、十三の妄想なのか・・・・。
いろいろ思いましたが、終わりは結構すっきりして「良かったねぇ~^^;」と思えたのでよかったのかな。

誰でも酷いことをされれば心にずっとそのトゲを抱えて生きて行く事になる。それをどこかで跳ね返さなければ道は開けない。誰の心にも凶暴で卑劣な13号は住んでいるのだと思うし、それを呼ぶか呼ばないかは自分次第でもあると思いました。

映画の中でも13号のこんな様な台詞がありました。

「お前が呼んだんだろう?」

また、最近のエスカレートする「いじめ」に対してもいじめられる方の気持ちを知ることで少しでも止められたらいいのでは?などとも思いました。いじめた自分がこんな目に合ったら嫌でしょうからね~。^^;
でも、これR15だった?

演技は流石、中村獅童。彼がいなかったらこの映画は成り立たないといってもいいと思います。
こちょこちょ独り言みたいに呟きながら残虐シーン・・・。
子役はあれはマジ泣きだったんじゃないかしら、と思うくらい。
でも、実はもうちょっといかれちゃってるキャラなのかと思っていました。^^;
最近、飲酒運転と女性問題でいろいろあるようですが、まぁ、頑張れ!と言ってあげたいですね。
もっと彼の演技は観たいですから。

映像はスタイリッシュ。もともとこの監督さんはMPVなどを手がける方のようで、それを聞いて納得しました。ただ、台詞が少ないからなのか、それとも1シーンが長いのか間延びしちゃう場面も多々ありました。^^;
印象に残っているのは建築現場で13号がアフロをめっためたにヤッている時にスクーターがブーンって通り過ぎていくシーン。マジで恐いって思いました。平凡な日常に起こっている残虐な事。私たちもスクーターに乗って通り過ぎた人みたいに身近で起こっていることに気づかないだけなのかも。。。って思いました。









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最終更新日  2006年07月24日 22時15分25秒
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