私と猫の年末年始(長い話です)
うち(実家)の老猫の小梅さんの話です。 もう19歳(人間で言うと100歳くらい) 症状が出始めたのは去年の6月頃から くしゃみをするようになって。 そのうち鼻血を出して。 近所の病院に連れて行ったときは 抗生剤と止血剤を頂いて一時は症状が治まりましたが またぶり返し。 10月か11月頃にまた別の病院へ。 その時にはウィルス性の鼻炎の可能性は薄く 鼻の中の腫瘍か脳の腫瘍でしょう。というお話でした。 もう年齢の事を考えると手術どころか麻酔をかけて レントゲンを撮る事すら体にかなりの負担がかかるとのこと。 保険もきかないのでお金もかなりかかるでしょう。と。 猫を飼った事のある人なら分かると思いますが 麻酔とかレントゲンとかいう次元ではなく 病院に連れてくる事自体がもうかなりの負担です。 この時は抗生剤の注射を打ってもらって帰りました。 鼻血は少し落ち着きましたがくしゃみは続いていて苦しそうでした。 週3日か2日は実家に帰っていた私でしたが11月12月と忙しくて 週1日になっていた、そんなある日、実家に帰ったら小梅の様子がかなり 変わっていました。 私が帰っても出てこない。鳴かない。(いつもは必ず出てきて鳴く) びっくりしてこたつから引っ張り出すと鼻が塞がっていました。鼻血で。 動こうともしないし、口で息してるし(猫は口で息をしない) 母にいつから?と聞くと2日位前から。と。 何で早く言わないの???と怒りました。 時間はもう夜の9時近く。 でも、どうしても病院へ連れて行きたくて夜間病院を探して 母と一緒に連れて行きました。 ここの先生は鼻水を採取して菌を調べてくれました。 猫ヘルペスウィルスにかかっている事が分かりました。 外飼いしたことのある猫の大半はこのウィルスを持っていて 季節の変わり目に発症する病気だそうで、免疫力が落ちるとかかりやすいそうです。 注射をしてもらい 抗生剤(錠剤)、目薬鼻点を頂いてかえりました。 この頃から、どんなに仕事が遅く終わっても実家に通う日々が始まりました。 が1週間たっても全く良くなるどころか悪くなる一方。 食べていたご飯も食べなくなり、困り果てました。 病院に電話をして別の抗生剤と目薬鼻点をもらいました。 こちらも全然効かず。 小梅は衰弱していくし、もう年末だし、病院が休みになったらどうしようと思っていたある頃。 歩けなくなりました。 後ろ足がヨタヨタ。歩いても倒れてしまう。 瞳孔も開きっぱなしです。 12月31日の事でした。 病院に連れて行って診てもらったら脳腫瘍の症状でしょう。と。 目も少ししか見えていないそうです。(水平なんとかって言ってた) 腫瘍は顔の半分くらいの大きさはあるのでは?という話でした。 脱水症状を起こしていたので皮下輸液という点滴をしてもらい水分補給。 先生は最後まであとどれくらい生きられるか言ってくれなかったので お会計の時に自分から聞きました。(だって覚悟が必要でしょ?) 「このまま食事が出来なければ2週間。長くても3週間。腫瘍の進行が早ければ1週間とか、もっと早いかもしれない。」 と言われました。思っていたよりも短くてショックでした。 しかし次の日、元旦の朝です。 心配で寝ていられなくて実家に行ったところ(母は30日から不在) 硬直していました。手は真っすぐ、足は縮まって、顔が上を向いた状態で。 かろうじて息はしていましたが、動かそうとするとギャーと鳴きました。 恐くて動かせないしパニクって画像を姉にメールをしたらすぐに来てくれました。 この状態で実家に置いていけないので私の家に連れて帰りました。 3週間どころか、たった1日しか経っていないのに逝ってしまいそうでした。 2日には母が帰ってくるので、それまではなんとか持ってくれ! と思い、寝ずの看病。 硬直した手足をマッサージ。 水をシリンジで飲ませる。を数時間ごとに繰り返し。 夜中に息が止まり目を見開いて反り返って。 ヤバイ!本当にダメだ!!と思い、パニクリながらマッサージ。 こんなに苦しそうに逝ってしまうなんて可哀想すぎる! という思いでいっぱいでした。 数秒息が止まった後に何かの詮が抜けたかのように息がもどりました。 その後に大量の鼻血を出して。 (鼻血が詰まってたのかな?) なんとか朝になり旦那さんが起きたので、見ててと頼んで少し眠りました。 目を覚ましたら旦那がゲームしてて何も見てなかった…。 ビックリして飛び起きたて小梅を見たら小さく息をしていて安心しました。 夕方に母が帰ってきたので実家に小梅を戻しました。 ああ、なんとか生きてる状態で会わせられた。という安堵がありました。 私はこの数日泣きすぎて目もお岩さんだし、頭は痛いし、寝てないし。 疲れ果てていました。 あれから3週間以上たちました。 小梅は生きています つづく。