衝立の向こうのタバ夫
司「【it'sワイドショウ】をご覧のみなさん、こんにちは。 本日は予定しておりました【襲撃・メイク前の隣の嫁】を中止し 急遽、この方においでいただきました。 把山丹波夫さん。ご本人のプライバシーをまもるため 今回は仮名で、 また声や画像を編集してのインタビューとなりますことを まずはみなさんにご了承いただきたいと思います。 では、さっそく。把山さん、お心の準備の方はよろしいでしょうか。」 (ヘリウムガスをしこたま吸い込んだウッドペッカーのような声。)タ「は・・・はい。」 司「今日おいでいただいた理由はもうおわかりのことと思いますが。」タ「いや、本当に申し訳なかったと・・・・。」司「どなたに対して?置いてきたお子さんですか?それとも?」タ「もちろん子供にも悪いことをしたと思っています。 ですが・・・それでも彼女に会いたかったんです。」司「深い葛藤がおありだったのですね。しかし実際のところ あなたは「花を見に行こう」と彼女であるIさんを誘惑し そのくらいなら、と心を動かされたIさんの気持ちの隙をつき 『大人の楽しいところに行こう』と、出発前日深夜に 突如行く先を変更した、そうIさんの証言を得ているのですが。」 タ「花を見に行くつもりでした。ですが子供を捨てた時思ったんです。 彼女と!彼女と『大人の楽しいところ』に行きたいと!」 司「はぁ・・・。実は私はあきれてしまっているのですが しかし彼女はそんなあなたを理解し、ついてきてくれると言ったのですね。」タ「そうです・・・。」司「彼女は夫や子供を置き去りにして、身一つで約束の駅に向かったそうです。」タ「・・・・。」司「お約束を守られたんでしょうか?」タ「わ・・・私は。彼女に対して・・・・ 償いきれない罪を犯してしまったんです。」司「それは?」タ「電話が鳴ったんです。自宅の。 部屋を真っ暗にして冷たく冷やしたアイピローまでして 私はぐっすりと眠り込んでいたときでした。 『こんな深夜に誰だぁ?』そう思いながら取った電話は切れていました。」司「眠っておられたと?」タ「ええ。彼女が私とのランデブーを受け入れてくれた。 その喜びで夕べすぐに眠れなかったのか、私はその時間 完全に眠り込んでしまっていたのです。 しかし、フト時計を見ると・・・・なんと針は9:15。 慌てて目覚ましにしていたケータイを見ると。」司「見ると?」 タ「・・・・こ・・・・壊れていました。電源が入らないんです。」 司「それで?」タ「私はまず自宅の電話からリダイヤル機能で彼女に電話をかけました。」司「Iさんはなんと?」タ「彼女は私を捨てて旅立ってしまう、まさにその寸前でした。 ・・・・捨てられても仕方ない。そう覚悟したのですが 彼女は『大人の楽しいところ』に行こう、そう言ってくれたんです(号泣)」司「それであなたは?」タ「とるものもとりあえず、駅に向かいました。 そして改札で彼女に会えたのです。」司「ありがとうございます、把山さん。 しかし二人の障害を阻むものは布団やアイピローだけではなかったのです。 衝撃の結末はCMの後で!」 *司「本日は予定を変更し 『花はどこへ行った、偽りの愛を引き裂く紺のアイピローと・・・!』と題し 把山丹波夫さんご本人のインタビューをお送りしています。 さて、あなたとIさんは最終的には予定通り 『大人の楽しいところ』に向かわれたのですね?」タ「ええ。ですが・・・・やっぱり悪いことはできないもんです。」司「といいますと?」タ「彼女に会うため改札を入るときにはなんともなかったんです、でも。 改札を出るとき・・・私たちはヤツの手で引き裂かれてしまったのです!」司「誰かが追いかけてきたのですか?」タ「いいえ、ヤツは行き先行き先に身を潜めて待ち伏せていたのです。」司「それは・・・。」タ「ええ、自動改札機です! チャージが足りず私だけヤツの手に行く手を阻まれました!」司「なんて卑劣な。」タ「いえ。すべて自業自得なんです。・・・・そう。 私にあの選択しかなかったのも己の不徳の致すところです。」司「ま。まさか!」タ「ええ・・・・結局私はアレを選び、我がものにしてしまったのです。」司「後のことは考えなかったのですか?」タ「非難されるかも・・・・そんな考えが頭をよぎりました。 しかしもう二度とこんな出会いはない、そう思ったんです。」 ばばーん!(BGM byキダ●ロー) ってねー。ここで画像を掲載したいのですが、ケータイが死亡しているので画像が公開できません。 実は グラサンを買いました。去年あたりから車に乗ることも多くて欲しかったんです。なので『大人の楽しいところ』に行ったチャンスにいろいろ見て回りました。 大きめのフレームでガラスの色が薄めのやつ。条件はこれだけだったはずなのに。かけてもかけてもしっくりこない。で、某高級鞄店で冷やかしにかけてみたグラサンがなんだかとってもしっくり。しかし、いくらなんでも高いよ高いよ!といったんは却下したのですが他店のよさそうなグラサンをかけてみても、どうもおかしい。 で。結局戻って17,100円のグラサンをお買い上げ。いまだに「やっちまったー」状態。定価は27,300円だし、あれもこれも我慢したし、あそこでは節約したし、と今一生懸命自分をだましています。 でもこれは節約しません。(とーぜんだ) インコちゃーん、上記いつにするかまた(ケータイが生き返ったら?)連絡します~。しこたまビール飲んじゃってください。