ageha的ニチジョウ
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agehaSwella
虫愛ずるインドアな猫好き。日々刻一刻と移り変わる 揺らぐものと揺らがないものの記録と記憶。主に虫ブログですが、 魚類や植物、気まぐれにカワイイモノも載せています。
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にゃんとも言えない映画を見たよ。 キムチを売る女。監督 チャン・リュル ひと言で言うと「暗い」。限りなく絶望です。 中国北部の片田舎で、幼い息子チャンホと暮らしている32歳の女性チェ・スンヒ。彼女は朝鮮族だが、夫が金目当てで殺人を犯したため、息子を連れて故郷を離れていたのだ。自家製キムチの露天商を営んで生計を立てているスンヒだが、営業許可を得ていないこともあって生活は厳しい。そんな中にあっても彼女は、息子にハングル文字を学ばせ、いつか故郷に帰ることを夢見ながら日々の生活を送っていた。毎日を淡々と生きるスンヒだが、商売を介して何人かの男性と関わりを持つようになる。同じ朝鮮族であるキムとは深い関係になったが、彼は妻帯者であり、スンヒを娼婦だと偽って妻の追及を逃れようとした。娼婦の嫌疑で捕らえられたスンヒの前に、常連客だった警官ワンが現れる。親切だったワンにかすかな望みをかけるスンヒだったが、彼もまた肉体関係を強要してくる…。 なんでこーゆーの選ぶかな。旦那よ。(というか深く考えずに タイトルでダウンロードしたby-dmm.com) 音楽は一切無くただ淡々と映像が流れていく。埃っぽく荒れ果てた街は 活気が無く生命力も無い。かといって希望が無いわけでもない。 主人公は一度も笑うことなくカメラは動くことなくただ一点の情景を切り取る。 無声映画?と思うほど少ないセリフに対してひとつひとつの場面に長い「間」が 用意されている。セリフの少なさをその「間」の中で埋めていく時間がなんとも これまた絶妙で、見終わった感想はきっと、その「間」をどう解釈したかで 人それぞれ違ったものになるんじゃなかろうか。と思わせる作品です。 原題は「芒種」。 植物の種を蒔く季節。でも邦題は「キムチを売る女」なんでやねん。街の売春婦 はこの季節に「国に帰って種蒔きを手伝いたい」と郷愁に駆られる。「芒種」は かなり重要なキーワードなのに「キムチを売る女」て。 えっと、最初に有ったかすかな「希望」は物語が進むにつれどんどん 絶望の淵へと追いやられます。最後に残るのはやはり ひと言で言うと「暗い」。限りなく絶望です。 Nostalgia。 なのでね、元気で明るいのを見たい人はやめた方がいい。ちょっと元気を 無くしたい人はこんな人生もあるかもね、と見たらよろしいかと思います。 ちなみにこの映画、「カンヌなど世界各地の映画祭で14もの賞を受賞」 したそうです。あたしの薄っぺらい感想に反して世の中的にはかなり 評価の高い作品のようです。 そうだったか…。 @ageha http://plaza.rakuten.co.jp/Swellapara0505/
聖の青春と黒い海。そして猫。(本の紹介) 2023.01.27 コメント(6)
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