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カテゴリ:家
スウェーデンハウスのメーリングリストで話題になる前に目にはしていたんですが、オール電化にすると、温室効果ガスである炭酸ガスの排出量が何と1.7倍にもなるそうです
意見書を書いたNGO「気候ネットワーク」のHPから資料を見てみました。 http://www.kikonet.org/hakko/img/panhu/all-denka-paper.pdf <-コレです ざっと読んですぐ解ることですが、この1.7倍という結論を得るためのデータやプロセスが、かなり怪しい。根拠となる消費電力量も乱暴な出し方をした平均値だし、オール電化と一般住宅の消費電力の差が全てIHコンロと電気温水器によるものだとする無謀な仮定に基づいている試算です。 さらに、IH用の鍋は高くて不経済(温暖化に関係ないし、現実と乖離している)とか、温水器のお湯は一晩置けば冷めて使えない(大嘘:温水器の理屈がわかってない)とか、何言っちゃてんの?って内容。 あまりに酷いんで、ウチの電力量を参考に計算しなおしてみると・・・ NGOが言うには1.7倍になるはずのオール電化住宅の炭酸ガス排出量が、なんと0.8倍!減ってるじゃん? ・・・呆れてモノも言えません。 以下、MLに出した文面を掲載しちゃいます。 -------------------- 意見書、見てみましたが・・・釈然としない内容でした。 SWHではどうなのか?という意味も含めて、ウチの例を当てはめて考えてみます。 当然、建坪や家族構成などによって結果は変わるはずですので、あくまでも一例です。 ちなみに、我が家は延床約36坪。子供1人の3人家族で共働きです。この夏はリビング のエアコンは入れっぱなしでしたし、夜は個室のエアコン3台もほぼ毎日動かすなど、 特別な節電対策はしていません(むしろ使いすぎ?)。電気料金は月平均1万円強です。 意見書では、世帯あたりの年間平均消費電力量が、一般住宅で3,621kWh、オール電化 住宅は、何と18,997kWhとなっています。これは東京電力管内の値だそうです。この値 から一般住宅とオール電化住宅の年間炭酸ガス排出量をそれぞれ4,187kg、7,067kgと 試算しています。この数値の出し方にも疑問がいっぱいですが、ひとまず仰る通りだ とします。 さて、オール電化住宅の我が家の8月の消費電力量は712kWh、今年3月に設置した電力 量計の積算値は3,136kWhでした。19,000kWhもの電力を使うには、26ヶ月もかかること になります。この時点で十分怪しいですが、意見書に有利かつ解りやすくなるように、 これをさらに短縮して24ヶ月、つまり2年で19,000kWh使ってしまう、とします。 意見書のデータで単純に考えれば、我が家の年間炭酸ガス排出量は7,067kgの約半分の 3,540kg・・・あれれ??? 意見書にある一般住宅の排出量までも下回ってしまいました^^; 本来ならば、一般住宅ではガスや灯油などによる暖房から発生する炭酸ガスも加算する 必要があるはずです。まあ、我が家のデータは冬を越えておらず、暖房費を含んでいな い時点での比較なので、ある意味妥当だとは思いますが・・・・いずれにしても、恣意的に 結果を導いているんじゃない?という疑問を持ってしまいますが、考えすぎでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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