テーマ:絶対音感(1)
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今日は久しぶりに音楽に関することです。
世の中に「絶対」なんていうことは無いと信じている私ですが、音楽の世界にはあったんですねー。「絶対音感」が。 音感には2つ種類があって一つはこの「絶対音感」ともう一つは「相対音感」なんです。 絶対音感はどんなものかというと、 たとえば、一つの音「ソ」の音をいきなり鳴らされても「ソ」って分かることなんです。つまり考えなくても「ソ」の音だと分かることなんです。 相対音感はこれとは逆に、他の音を基準にその音が「ソ」の音だとわかる音感なんです。 たとえば、これは「ミ」の音ですよ。じゃあこの音は何の音でしょうか?と、聞かれたときに「ソ」の音だと分かるようなことです。 私ごとを暴露すると私は完全な絶対音感は持っていません。 ピアノの白鍵はわかります。黒鍵はいくつかはわかる程度なんです。だから音を聴くとき分かる音もあれば分からない音もあります。それよりも音を高低で聴くことの方が多いので相対音感なんだろうと思います。 音感とは要するに音を記憶していることなんですね。 人の顔や食べ物の味を視覚や味覚で記憶するように 音を聴覚で記憶しているということなんです。 こういう記憶って無条件に覚えているのでたとえどんなときでもあ、あの人だーとかこの味だーとかこの香りだー と同じような感覚で音も聴こえてくるんです。 たとえば絶対音感のある人は電話の音が「ソ」の音で聴こえてきたり 電化製品のピーピーっていう音はみんな「ド」の音で聴こえてくるんです。 でも時としてこの音感が煩わしく思うこともあると思うんです。だって自分が望んでもいなくても勝手に「ド」の音や「ソ」の音で聴こえてくるですよ。聴こうしなくても聴こえてくるというのは時として苦痛でもあると思うんです。 音楽の場合、絶対音感だけではなく相対音感もすごく必要なんです。むしろ相対音感の方が大切じゃないかと思います 。 料理でいうと、素材の味を覚えいることが絶対音感、 その素材を使って料理していくのが相対音感です。 思うに、絶対音感だけでは音楽をやっていくのは難しい でも相対音感だけでも音楽はやっていけると思うんです。 料理だって素材の味だけ覚えても 料理してこんな味にしようということができなければ何もならないのと同じように。 絶対音感は年齢(8~9歳ぐらいまで)とトレーニングをしなければつかないんですが 相対音感は時間はかかってもトレーニングをすると大人の方でも身に付きます。 ほんの10年ぐらい前までは自分の記憶している音は 当たり前のように分かっていたんですが最近、その記憶が薄れていっていることに気づき違う聴き方をしていることに気づいて複雑な気持ちになりました。 そんなときピアニストの小原孝さんのエッセイを読んで 彼は小さい頃から絶対音感をもっていらっしゃったそうですが最近その音感がなくなり相対音感だけになったという話を読んで、そんなことがあるものなんだ・・・とびっくりしたんですが、私もひょっとしたらこの方と同じではないか?と 勝手に思っているのですが、なにせ頭の中のことなんで真相は分かりませんけどね。 ただ単に歳のせいだったりして(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.01.24 00:56:18
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