失敗から学ぶ。
失敗した時って、すぐに切り替えられますか? 切り替えられる人は素晴らしいと思ってしまいます。自分は正直苦手です。 かつて仕事の時、失敗しないように心がけ、多少スピードを落としてもミスがほとんどないようにしていました。それは、自分は失敗を引きずるタイプだと自覚していたからです。 ですから、当時は大きなミスはほとんどなく、他の人がなんでもないことをミスするのが、正直分かりませんでした。 でも、いろんなことに負われ、一つ一つに腰を落ち着けて取り組めなくなると、信じられないミスを連発するようになり、どんどん気持ちがマイナスになっていきました。 では、かつての自分は本当にミスが少なかったのか?そんなわけありません。人間である以上ミスは必ずあります。大きなミスもしています。引きずるタイプといっても、どこかで気持ちの切り替えができていただけだと思います。 ところが、切り替えができなくなるというのは、なぜでしょう? これも心の健康と関係があるような気がします。心の健康が損なわれると、気持ちの切り替えがうまくできなくなるのでしょう。ダメージが大きくなり、益々どうすればいいのか分からなくなります。 それではどうするか? これがいいのか分かりませんが、一つの意見として読んでいただければと思います。 失敗・ミスというのが起きた時、なぜ起きてしまったのかを分類してみました。1.単純なケアレスミス。ちょっと確認すれば防げたもの。2.誰もが陥りがちなミス。よく言う落とし穴。3.本来他の人のミスであるが、いろんな要因で自分が負うことになってしまったミス。4.結果論的なミス。あのときこうしていればというような場合。 大雑把に分けてみましたが、失敗・ミスと一言で言っても、実は起きた原因って微妙に違うんですよね。 普通の人は無意識のうちに切り替えられるのですが、うまく切り替えられないと思う人の場合(自分も含めて)、どれも自分のミスと思い、自分はできない人間とか、駄目な奴とか、そういったマイナス思考にどんどん暴走している事があるのではないでしょうか? そこで、意識的に分類してみると、1.は、ちょっと落ち着けば防げますから、これは反省材料にしましょう。2.は、自分だけが起こすミスではなく、誰でもやりがちなのですから、本来そんなに気にすることってないんですよね。3.は、これは他の人のミスであって、自分ではありません。何も気にせずともいいのですが、営業職の人はよく分かっていただけると思いますが、これも立場上自分のミスになることがあります。 でも、これはこれで仕方がないのですが、どうしても気にしてしまうことがあります。私がその例です。こういう場合どうするか? 実は明確な答えは見つかりません。でも、これも自分のミスではないのですから、言葉は悪いですが他人事です。こう考えるようにしています。 3.のタイプは結構多いように思えます。こういう場合って、意外と迷惑をかけた相手の人も分かっていることが多いんです。我々が悪いわけではないが、他に言いようがないからこちらに言ってくるんです。だから、自分が考えるほど深刻ではないのです。4.は、次の機会に生かせばいいだけです。それに自分が悪いとは限りません。これは仕方がないです。他の人でも失敗している可能性が高いですから、そう考えましょう。 こうして考えてみると、失敗・ミスというのは、自分で防げるものと防げないもの、自分で対処することと対処できないこと、本当に自分に責任がある場合とない場合、とありますよね。 そこで、心の健康が損なわれていて、自責の念にかられた時、落ち着いて考えてみましょう。本当に自分が悪いのかどうか? 私もリハビリを始めてから、失敗・ミスもたくさんですが、そのことに一つ一つ動揺することが多かったです。自責の念にも陥りがちでした。 しかし、あるとき、これって自分が悪いわけではないのでは?と思い始めてから、原因を考えるようになりました。 自分の場合、1.もありますが、その他の場合が結構あることに気付きました。それからは、失敗・ミスでくよくよする前に、本当に自分に問題があるのかを考えてから、対処するようにしています。 少しずつ心の健康が再生してきているようです。今日も1.の原因のミスをやってしまいましたが、開き直っています。(居直っているだけかも) 失敗・ミスで落ち込みがちな方、このように考えてみませんか?