STIHLチェンソー(1)
私は2サイクルエンジンがキライだ、といつぞやの笏取り虫に書いた。平成25年に買ったSTIHLブロワーは2サイクルエンジンだが、このエンジンはかなり優秀だ。音はそれなりだが、手順を間違わなければエンジンは外気温にかかわらずロープ引き操作3回ですぐにかかり、マフラーも汚れない。混合比はオイル1に対してガソリン50である。普段マ〇タのチェンソーを使っているのだが、コイツはあまり感心しない。2~3週間使わなかったらなかなかエンジンがかからない。汗が流れ、ロープを引く手はだんだんだるくなってくる。マフラー回りはオイルでべたべただしあきらめてほっておくこともある。そんなこともありいつかはSTIHLチェンソーを、と思っていた。今年はついにSTIHLチェンソーを手に入れることを決めた。実は毎年正月に来られる近くのある方がSTHILの代理店をしていることがわかり、正月に立ち話をしていたのである。以後半年が経ち、HPで機種をいろいろ見て回り比較検討。プロではないのでそんなに大きい機種は要らない、と絞り込んだのは排気量31cc、MS181C-BEである。STIHLは本体機種に対してガイドバーとソーチェンにある程度の選択幅がある。この機械にはガイドバーは35cmと40cmが使えるのだが35cmで良い、と伝えていたら、標準の1.1mm幅のチェンより少し太い1.3mm幅のソーチェンの方を勧められた。当(然ガイドバーも1.3mm対応品となる。STIHLには本体に合わせる長短・太細ガイドバーが各種あり、ソーチェンの種類も迷うほど豊富だ。)注文の3日後には入荷し、以後慣らし運転をしながらいろいろ試している最中である。(写真1,2,3)チェンソーメーカーとして長い歴史をもつだけになかなか面白い。まず、エンジンのかけ方。もちろんロープで引っ張るのだが、説明書を読まない私は失敗をしてしまう。エンジンがかからないのである。なんで、とプラグを外すとガソリンでべちゃべちゃ、吸いすぎだ。おまけにBOSCHのプラグはMEDE IN CHINA!思わ ず捨ててしまった。そこで手持ちの同熱価のNGKに交換、燃焼室内のガソリンを圧縮空気で飛ばし、そこでようやく説明書を読むことになる。説明書には「スタータロープを最後まで引っ張るな!損傷する恐れがある」と書いている。なに、ロープを最後まで引っ張るなって、エッ?引っ張らないとエンジンかからないじゃん。この181C-BEには「エルゴスタート」なる機能がついていた。HPには子供でも簡単にかけることができる、とある。文章を何回読んでもエルゴの極意は理解できないが、実物を操作すると・・・百聞は一見にしかず・・・ならぬ百読は三操作にしかず、である。たとえて言うと、HONDA ロードパルのエンジンをかける「ラッタッタ」である。(古い!)ラッタッタ はペダルに載せた足を上下運動することによってゼンマイを巻き、手動レバーで巻いたゼンマイを解放、その力でクランクを回す、というものだった。女性に苦手な「キック」を簡単に行うすばらしい発明だった。エルゴスタートはまさにこれである。ただ、ラッタッタと違うのはゼンマイを解放するきっかけは要らないのである。ロープを静かに3回ほどテキトーに引けばそのうちゼンマイが解放されクランクを回す。解放される時期はこれまたテキトーである。チカラ任せに思いっきりロープを引く必要は無い、そんなことをすればロープが切れる・・・。エンジンがブルンというまで何回かゆっくり引けばそれでよいのである。子供の操作はアブナイが、確かに力はいらない。果たして説明書通りに操作すれば・・・ブルン・・簡単ゃん。説明書はちゃんと読もうね。(藤)写真1写真2写真3