リアフェンダーの修理
セローとの激突により修理箇所が壊れたか、オフロードの激走に絶えきれず壊れたか定かではないが、このリアフェンダーは左の取り付け穴から中央に掛けて割れがあったので、裏側からFRPで補強していたのであるが、FRPが剥がれ落ちてマフラーに引っ掛かっていた。FRPはPPには効かないようだ。PP(ポリプロピレン)という素材は適度の強度と柔軟性があるのは良いのだが、塗装の乗りは悪いは、FRPは効かないはで、修理するには全く手が焼ける代物である。ヤフオクでTLR200用のリアフェンダーを探したが、中古でも5千円近くする。全て見終わると1つだけ1,500円で出ていたので、1,700円までつり上げた後、酒を飲んで寝たら、上を越されて誰かさんに落札されてしまっていた。もう修理するしかない。修理すると決めたが、さて、どうやって修理をしたものか、最近はPPにも使用出来る接着剤もあるようだが、テールの保安部品を含めた重さが掛かる箇所なので、接着剤ではもたないと思われる。トライアルをする人は割れた箇所の両側に穴を開けてインシュロックで締め上げ、フェンダーを縫っているように見える修理をしているが、この方法だと完全に固定されず、見た目も恰好悪い。そうなると、TLM220Rで行ったアルミのパッチ当てしか思いつかないのでやってみた。先ず、フェンダーに紙を当てて鉛筆でなぞり、パッチの型取りを行い切り抜く。次にパネルトラックから切り取った1.5ミリ厚のアルミ板を引っ張り出して、切り抜いた紙を当てて切り取り線を描き、金切り挟みで少し大きめに切り抜く。切り抜いたアルミパッチをベンチグラインダーで整形する。次にフェンダーのRに沿って手曲げによりアルミパッチを曲げて行き、取り付け穴に印を付けて9ミリの穴を開ける。穴にボルトを通しアルミパッチをフェンダーに固定する。次にアルミパッチの上からドリルでフェンダーごと、リベットの下穴を開ける。下穴にリベットを差し込みリベッターでカシメる。フェンダーの厚みからするともう1サイズ大きなリベットが合うようだったが、何とか固定出来そうなのでそのまま使う事にした。リベットを全て打ち込んで力を加えてみたが、ビクともしない。割れがシッカリ接合されているのが分かる。アルミパッチが目立つが、リベット留めならそれなりにワンポイントに見えるだろう。これならオフロードを激走しても大丈夫だ。リアフェンダー表側の割れ部分裏側の割れ部分と剥がれたFRPパッチの形を写したアルミ板切り抜いて整形したアルミパッチリベット打ちが終わったフェンダー車体に取り付けたリアフェンダー