ギャレーの製作
一番難しいであろうギャレーの製作から取り掛かる事にした。数年前に作ろうと思っていたのだが、考えれば考える程面倒になって挫折した難関である。ギャレーの設置場所の最後部は内張りが曲がり込んで湾曲しておりタイヤハウスやシートを移動させる装置など邪魔な物がてんこ盛りで、簡単に四角の箱を置くだけでも苦労する。しかし、どうせ作るなら車体に合わせたオーダーメードのような美しさが欲しい所なので妥協したくない。10Lの給水タンクを最小幅で置くにはシンクとの関係でギャレーの最後部しかなく、その位置を基準に大まかに採寸すると幅1000㎜、奥行き最大で400㎜、高さ630㎜と出た。ホームセンターで材料を物色すると、幅400㎜の板材はパイン集成材と桐集成材とがあった。パインを使用した方がガッチリと頑丈に作れるのは分かっているのであるが、取り外す時になるべく軽量にしたいのと、車体の内側の凸凹に合わせて削る容易さを考慮して桐集成材13×350×910を2枚、13×400×910を1枚購入。いきなりカットすると失敗した時に取り返しがつかないので、段ボールを使って大凡の型取りを行い、その型を側面板に書き写し、更に慎重を期して書き写したラインよりも少し大きめにジグソーでカットした。後はグラインダーに取り付けたディスクペーパーで内張りとの接点を鉛筆でマークを付けて少しずつ削っては合わせを繰り返し、レベルを当てて現物合わせで仕上げて行くのだがこれがやたらと時間が掛かる。それでも桐材なので削りは早いのが救いであるパイン材だともっと時間が掛かるだろう。やっと車体の湾曲に合わせて後部(左側)の1枚が完成したのだが、ここで重大なミスに気が付いた。クルマの床にレベルを当ててみたらクルマがかなり傾いているではないか。カーポートの下にはバラスを敷いているのだが、左後輪辺りは屋根の水が落ちて少し掘れてしまっているのでクルマは予想以上に傾いているのに気づかなかったのだ。痛恨のエラーである。ギャレーを車内に設置する作業は素人にはなかなか難しい。平面が出ている場所の確保から問題になってしまう。仕方がないので場所を移動してレベルを見ながら許容範囲の平面を探して駐車。側面板を更に修正してやっと完成。翌日はギャレー右側の側面板の製作に掛かる。この場所は床の凸凹とタイヤハウス、内張りに2箇所ある凸凹を削る必要があり一番面倒と思えたが、要領が分かって来たので仕切り板と合わせて1日で完成した。左側面板は床から外れた所に設置となったので、左右の側面板は基準点が10㎜以上違っている。この事は見越していたので、上部は後からカットするため少し長めにして置いた。側面板の上部を切り揃えるためには基準点が異なる場所からの位置出しが必要となる。レーザー水準器があれば一発で位置出しが出来るのだが、そんな高価な物は持っていないので、半透明の散水ホースの余りに水を入れて簡易水盛り装置を作って位置出しを行い、左右の側面板の上部を同じ高さに切り揃えた。難関の側面板と仕切り板が出来たので、角材で連結するために、前面下部を材の厚み分切り取ったのだが、そこで第2のうっかり八兵衛をやらかした。右の側面板の上下を間違えて切り落としてしまったのだ。覆水盆に返らず、やっちまった。がっかりである。この部分は角を丸く落として美しく仕上げる予定だったのに!一番よく目立つ所がカクカクの切れ込み跡になってしまった。無念である。後部/左側面板前部/右側面板ギャレーを固定するためにフレームに接続された2本のボルト角材でギャレーを固定散水ホースの簡易水盛り装置角材で固定した側面板と仕切り板残念な前部/右側面板