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カテゴリ:BMW R90/6
調子はかなり戻ったがまだちょっと本調子ではない。そうだ、点火タイミングを見てみようと、以前買っておいたタイミングライトを取り出し、エンジン左側の点火時期点検窓のゴム蓋を取り外し点検してみた。昨年ミッションを直したときフジイが調整したタイミングは正規より僅かに早いタイミングだったが、そこよりかなり早くなっていた。ポイントがすり減り点火時期が狂ったのかもしれない、と再び電装カバーを外した。以前自分でポイントを触ったのはコイル外しよりさらに遠い昔だ。
カムシャフト先端にポイントがあり、更に先端にガバナー(自動進角装置)がついている。このガバナーは三日月状の重りが2個バネで吊されていて回転の遠心力で重りが外に動き、重りに押されて点火カムが動き点火タイミングを早める。(写真1・2)ガバナーを外しポイントにやすりを挟んで慎重に磨く。(写真3)磨き終えたら今度はポイントギャップの調整だ。この調整には特殊工具である名刺を使う。名刺の厚さは0.3ミリくらいで、挟んでもポイントを痛めることがない。ポイントをベースに止めている小さなビスを僅かに緩めてポイントが一番開いたところのギャップを名刺で合わせる。(写真4) ギャップを合わせたらいよいよ点火時期を動かす。BMWはベースであるドーナツ状の鉄板にポイントが乗っていて、このベースを回すことによって点火時期を変えることができる。ベースを止めている2本のビスを僅かに緩めてマイナスドライバーをテコにしてベースを回転させる。ビスを締めたらガバナーを取り付け、メインスイッチを入れてクランクシャフトを手で回す。外したプラグから火花の飛ぶパチンという音がしたら点火時期点検窓を覗き、フライホイール外周にあるSマーク(点火!)を確かめる。ほぼ合ったところでプラグを取り付けエンジンを回し、タイミングライトで確かめる。(写真5)BMWはエンジンを回しながらの調整ができないのでこれを繰り返し正確に合わせるのである。ちなみに写真5のSマークの上の「-」がの左の「<」(切り欠き)に合ったときが点火!なのだが、僅か早めに合わせた。 エンジンは前方から見て時計方向に回っており穴から覗くとフライホイールは下に向かって動いている。従って「-」印より僅かに早く点火しているのである。最後の仕上げにキャブ調整。先日買いそろえた負圧ゲージのお出ましだ。左右のインテークマニホールドから負圧パイプを引き回し(写真6)ゲージにつないで計測してみた。結果は上々、キャブはほとんどいじることなく同調がとれていた。(写真7)久しぶりに点火時期調整をしたが試乗ができていない。(藤) 写真1 写真2 写真3 写真4 写真5 写真6 写真7 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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