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カテゴリ:BMW R90/6
2日ほど開いたがようやく試乗できた。朝夕は寒いが日中はそこそこ暖かいので調子を見るため30kmほど走ってみた。上り坂や車の少ないところでアクセルを6,500回転くらいまで開けてみるが、点火が間引かれたような症状は出なくなった。やはりあのコネクターのさびが原因で接触不良をおこしていたのだろう。接点を磨き、コネクターを交換したことによって直ったようだ。コネクターは時々抜き差ししてやることによって接触不良が未然に防げることがある。古い車の宿命だろう。とりあえずメデタシメデタシ。
ポイントをいじっているとき昔の苦い経験を思い出した。神戸にいるとき鈴鹿サーキットのレースを見た帰りのことである。鈴鹿峠を下り栗東から名神高速に入る頃、エンジンの調子がおかしくなり、しまいにはマフラーから火を噴き出した。バルブを突いているのかとシリンダヘッドカバーを開けてタペットクリアランスを大きくしても改善しない。やっとの思いで大津SAに到着。この頃ガソリンスタンドは日曜日休みで高速のGSも休みだった。夜中12時、日が変わり月曜日になりGSが開いて工具を借り、そこでようやく不調の原因が判明する。それは点火時期の大幅な狂いだった。 出発前ポイントを新品にし、調整して出かけたのでそこは大丈夫だ、と思い込みがあったのだ。その後は快調に神戸まで帰ったのだが、その後どうも点火時期がよく狂うようになり、原因が特定できないままベース(車体側に付いている直径数センチのドーナツ状鉄板でこの上にポイントが乗る)を注文。部品は新品ポイントが付いた状態で入荷。取りに行って値段を聞いてびっくり。何と13,000だという。思わず叫んでしまった。ポイントは1個2,600円である。と言うことはドーナツ鉄板1枚が1万円超!さすがに店も悪いと思ったのか計1万円でいいです、となった。当時乗っていたCB550の同じような部品は600円くらいだった。 過去の点火方式、ポイントである。(写真1・2)昭和50年代半ば以降点火方式は電子式に変わった。ギャップや点火時期の調整で手を煩わすことは無くなった。機械が壊れなくなったのはありがたいが、自分で触れるところが無くなったのは一抹の寂しさを覚える。キャブレターが電子式燃料噴射にかわり、プラグも10万km交換不要、などとなると自分でできることはオイル交換くらいか。ウインカー球が切れてもディーラーで交換しないと警告灯が消えない。もうしろーとは触るな、ということなのだろう。面白くない、最近のバイクには乗れないな。(藤) 写真1 写真2 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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